都心至近のアルカリ性かけ流し温泉で、マニアに知られる「昭島温泉 湯楽の里」。
露天風呂からの富士山眺望が超有名な湯楽の里「国立店」に比べてマイナーな店舗ですが、これは穴場に違いない!
東京のデイスパはほとんど、古代に地下に貯まった海水由来の塩辛い「ナトリウムー塩化物泉」ですが、不眠症の私(貧乏ライターくろたま)は、神経症に効能があるアルカリ泉推し。
そこで、「がんばれ昭島店!」をテーマにレビューしてきました。
Contents
駅から遠い。ウォーキング気分で行こう!
湯楽の里昭島店の最寄駅はJRと西武の「拝島」駅。
青梅線、五日市線、八高線、西武拝島線が乗り入れる西多摩のターミナル。
新宿から45分程度の緑ゆたかなベットタウンです。
改札を出て南口に向かうと、奥多摩の山々の大パノラマがガラス越しに広がります。
これは見る価値ありなのでぜひ!
湯楽の里昭島店があるのは、反対側の北口。
連絡通路を降りると、駅前は何も無し。タクシー乗り場すらありません!
そうです。お店までは徒歩15分。
アクセス悪っ。
目の前に流れる玉川上水沿いに、土を踏みしめる遊歩道があったので、いっそのことウォーキング気分で向かいました。
なんでも、昭島店には、お店に荷物を預けてランニングできるサービスもあるとのこと。
確かに川の流れと並木の緑は見事で、気分よろしく歩けます。
遊歩道が突き当たった所を左手に見れば、大きな「湯楽の里」の看板が。
郊外によくある平面型デイスパです。案外と迷わずたどり着けました。
設備は湯楽の里スタンダード
靴入れロッカーは100円返却式。
料金表はこちら
受付のお姉さんは対応よろしく、割引になるという会員登録をすすめてきました。
しかし、湯楽の里、全店舗共通かと思いきや、「所沢店との共通になります」とのこと。
そう、ここは多摩と埼玉の誇る偉大なる田舎なのでした。
そこで今回は100円かかる登録をスルーして中に入ります。
実は訪問目的の一つに、髪を切りたいということがありました。
昭島店にはカットサロンがあり、大人カット1300円、女性ロング1800円とリーズナブル。
シャンプーや顔剃りはお風呂で自分ですればいいので、これは合理的。
まずは髪を切ってもらうことに。
髪切ってさっぱりしたところで、館内の案内を見ると、お風呂のほか、岩盤浴、アカスリとボディケア、食事処と休憩室。
なんてこと無いフツーのデイスパです。中庭も松の木があってそこそこきれいです。
掃除もきちんとされており、トイレも清潔でした。
天ざる920円も富士そばレベル
とりあえず朝ごはんを食べていなかったので、少し早めのランチに。日曜日にもかかわらず、広い食事処にお客さんはまばら。
まだ時間が早いのかな?そういえば駐車場はそこそこいっぱいだったけど、ほとんど多摩ナンバーか八王子ナンバーだった。地元民はお風呂オンリーで、食事や風呂上がりの一杯はしないのかしら?車で来たら飲めないよなあ。
食堂はセルフサービス式で、メニューはいたってフツーのデイスパ。
ミニネギトロ丼が300円は安い!先日「箱根湯寮」で、ミニじゃないけど1500円したんだよなぁ…。
ここはベタに天ざる(920円)を頼んでみました。
10分後に出てきた天ざるは、野菜天のほか、ちくわ天とエビ天も揚げたてでサクサク。
お蕎麦は、市販を茹でただけの富士そばレベル。
まあ、フツーの湯楽の里のテイストってわけで、とりあえず満足しました。
できれば武蔵野地粉うどんとか立川特産のウドとか、多摩ローカルの食材メニューも提供してほしかった。
かけ流し露天風呂は汚れが目立つ
さてさて、おなかいっぱいで、いよいよお風呂へ。
脱衣場は郊外店舗らしく広いです。
100円返却式ロッカーが200番まであります。
浴室入口に温泉分析表も貼ってありました。
アルカリ性単純温泉37.8渡。毎分243リットル。
関東山地の息吹が感じられる泉質です。
東京湾の息吹を感じる塩化物泉と一線を画しています。
内湯は…
高濃度炭酸泉、シルク風呂、電気風呂、腰掛湯、アトラクション風呂(ジェットバス・シェイプアップバス・リラクゼーションバス・スーパージェットバスの4種類)とデイスパならではのラインナップ。
露天風呂は…
岩風呂上の湯(天然温泉加温かけ流し)、岩風呂下の湯(天然温泉加温循環式)、壷湯、うたた寝の湯、寝湯となっている。
昭島温泉湯楽の里
アルカリ性単純温泉(低張性・アルカリ性・温泉)
昭島温泉湯楽の里は、平成22年5月に地下1,800mから湧出しました。この温泉の泉質は、単純温泉の中でもpH8.5以上をクリアした「アルカリ性単純温泉」に分類され、湯に包まれるような柔らかな肌ざわりに、湯上りのすべすべとした感覚が特徴的。別名「美人の湯」と称されるほど美肌効果に優れており、下呂温泉(岐阜)や鹿教湯温泉(長野)をはじめ、各地の温泉郷でも多くみられる泉質です。
【効能】
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき 慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復、疲労回復、健康増進
▶︎残念な「かけ流し」
かけ湯して、レッツ入湯!のはずが…
内湯はなかなかの広さですが、源泉を使っているのは露天風呂のみで、扉を開けて外に出て歩かなければいけません。これは寒い。
25メートル歩いてたどり着いた温泉は、上の湯(源泉かけ流し)と下の湯(循環式)に別れています。かけ流し風呂は五人入れば精一杯の狭さ。
すでに先客で埋まってるところを何とか割り込んで無理やり、レッツ入湯!
感想は、「汚い」。
お湯を味わう前に、水面のアカ、アカ…。
これは残念!郊外のかけ流し風呂では、とにかくたくさん人が入るのでよくあることですが、これはちょっといただけない。
そこで隣にある下の湯(循環式)へ。こちらも狭いけど先客は一人だけ。
やはり皆さん「かけ流し」がいいのかな?
▶︎近場のアルカリ温泉に酔う
循環湯は少し熱かったけど、お湯もきれいで、アルカリ性のぬるぬる感が広がります。
これは、同じアルカリでも箱根湯寮のようにサラサラでもなく、高尾山口極楽湯のような匂いもない。そして塩素もきつくない。
見渡すと、玉川上水沿いの並木がきれいで、さしずめ「武蔵野の湯」。
近場でこれは満足。
ああ、明日からまた平日でバイト漬けだけど、来て良かったなぁ。
その後も、お湯に入っては椅子で休むを繰り返したけど、ちょっとお湯がベタつくなぁと不満も出てくる。
近場なので満足すべきだけど。
時折、横田基地の軍用機の爆音が響くのも、土地柄とはいえ残念です。
露天の壺湯や寝湯、内湯の気泡シルク風呂は湯楽の里チェーンのお約束通り。
心臓に良いとされる高濃度炭酸泉は人でいっぱいで、空いたスペースに入るまで待つのが残念。
しかし日曜日でもなんとかキャパオーバーしない広さは、さすが湯楽の里。
▶︎サ道、極める道は長い
そういえば先輩ライターさんにサ道をすすめられたんだった。
ありましたサウナ室。
メガネを棚に置いて入ります。
高さは五段あり、広さもなかなかですが、初心者マークの私は一番下の段。
汗をかいたら、浴室の室温でクールダウンを三回繰り返しましたが、水風呂はさすが無理…。
隣のスチームサウナにもチャレンジ。
蒸し暑い中かなり身体があたたまったけど、水風呂はひざまでが精一杯。
サ道、これから勉強しまーす!
休憩処はシンプル。地元民は長居しない
風呂をエンジョイしたあと、お約束のコーヒー牛乳飲んでから、階段を上がって二階の休憩室へ。
リクライニングチェアがだいたい20席、ソファーが15席くらいのこじんまりした設備。
テレビでコロナウイルスのニュースが流れています。
これは、食事処と風呂の広さからすると、かなり意外の狭さ。
数人しか座っていないけど、皆さんお風呂オンリーで帰ってしまうのかな?
マンガも一応そろっていましたが読んでいる雰囲気なし。
ましてや「おふろcafe」みたいなガキンチョ向けの「おこもり」スペースも無し。
ここは地元のオトナためのデイスパなのでした。
休憩室の隣を見ると、忘れていました岩盤浴!
トライしようか迷ったけど、よく見ると「準備中」の立て札があり、パスさせていただきました。
休憩してから、また温泉に入ろうか迷ったけど、そこまで未練を感じるほどのお湯でもなく、チェックアウト。
帰りは、店舗から道を渡ったところにあるバス停留所から、一時間一本くらいしかない「昭島駅行き」に乗って帰りました。
口コミ
他の利用者の方がどのような感想を抱かれているのか、調べてみました!
よって静かに温泉を楽しみたい方には向いてません。
多分、温泉は露天の狭い2箇所だけ、そこを集団に占領されると…。
空いてると雰囲気が有って良い露天風呂なので残念ですね。
→たしかに雰囲気は良いですが、民度の低い時間帯に当たると悲しい思いをすることになりそう…
浴槽は多いがそれぞれが小さく、全て合わせても30人程度のキャパしかない。
温泉槽も少なく、内湯など全てが白湯。
ジェットバスだの炭酸風呂だのとバリエーションはあるがことごとく塩素臭く、長く入っている気になれない。
しかし食堂はやたら大きくメニューも豊富でよく分からない施設。
ひょっとして大浴場つきのレストランなのか…?
→来訪した日はそんなに塩素臭は感じませんでしたが、日によるのかもしれませんね。
→横田基地が近いという土地柄でしょうかね。外国の方も多い感じです。
珍しい英語の口コミがありました。
(Google による翻訳)
横田空軍基地と森タウンモールの間にある町の中心部にあるこの温泉をお勧めします。タトゥーがあるなら、それは行きません、ごめんなさい。彼らはデイスパのオプションを提供しています:男性と女性のためのマッサージ、ボディスクラブ、フェイシャル、眉毛の仕事。これは大浴場で、入浴エリアの周りに高いプライバシーの壁があります。屋内と屋外のバス、カーボンバス、アルカリバス、コールドバス、塩サウナがあります。お風呂は男性と女性に分かれています。 2階には、レンタル可能なスウェットスーツの試着サウナもあります。 2階のエリアには、静かなスペースでヨガクラスと、水、マンガ、リクライニングチェアを提供するリラクゼーションルームがあります。お腹がすいたら、ハイボール、天ぷら、アイスクリーム、ラーメン/そばが食べられるカフェテリアがあります。 60分のマッサージは約6600円、昼食は1000円、入場料はタオル1200円です。スタッフは非常に丁寧ですが、日本語で少なくともいくつかの単語を知ってみてください。携帯電話は自動販売機スタイルのチケットカウンターで屋外で使用できますが、着替えや風呂場では携帯電話は使用できません。
→英語の口コミだけではなく、お店にも英語の案内があると外国の方も安心ですよね。
コロナ対策について
2020.05.04臨時休館延長のお知らせ
緊急事態宣言の期間延長を受けまして、休館期間を下記の通り延長させていただきます。
休館期間:4月8日(水)~5月31日(日)
なお、6月1日(月)より営業再開を予定しております。
2020.04.27新型コロナウイルス対策について
当店では、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、以下のような取り組みを行っております。皆さまのご協力をお願いいたします。
2020.04.27回数券・招待券等の有効期限延長のご案内
昨今の新型コロナウイルスによる影響を踏まえ、湯楽の里・喜楽里発行の回数券・招待券の有効期限延長を下記の通り変更します。
対象:2020年2月1日~2020年6月29日の間に有効期限を迎える回数券・招待券
延長期間:6月30日(火)まで延長
2020年6月1日以降の営業については、公式HPでご確認ください。
まとめ
お店の設備もお風呂も非常にスタンダードで、万人向け、悪く言えば個性がない。
さしずめ、ファミレスのハンバーグセットみたいな店舗。
唯一のアピールポイントのかけ流し露天風呂、アルカリ性単純温泉も、汚れていては台無し。
せっかく都下で一番近いアルカリ性で湧出量も抜群なのに、PR戦略がゼロに近い。
露天風呂から眺める玉川上水の並木の緑の良さも、ランナーを呼び込むくらいしか、伝えきれていない。
そう、ここは多摩ナンバーと八王子ナンバーのためのお店。
よそ者なんて呼ばなくてもリピーターの地元民がいて賑やかなら、それでいいのだ。
というホンネがバリバリ伝わってきました。
富士山の眺望と多摩川の景色が味わえる露天風呂をアピールして、遠くのお客さんにも訴える湯楽の里国立店の戦略とは、実に対照的。
駅からウォーキングやランニングしたい人には昭島店をオススメしますが、アルカリ泉推しの私でも、しばらく行くことはないでしょう。
店舗情報・アクセス・料金・営業日・営業時間
- 店舗名
- 昭島温泉 湯楽の里
- レビュー評価
- ★★★☆☆(3)
- アクセス
- 〒196-0001
東京都昭島市美堀町3-14-10
- 電話番号
- 042-500-2615
- 営業時間
- 9時~深夜1時 (最終受付 24時30分)
- 定休日
- 年中無休(定期メンテナンス休日あり)
- 平日大人料金
- 850円
- 休日大人料金
- 960円
- 料金メモ
- 【お店から】
- 近隣店舗
- この店舗から5Km圏内 (地図で見る)
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