前評判から「高い」と噂の江戸遊(えどゆう)。
その高さゆえなのか、余り良くない評判も耳にしたりして、遠ざけていたところがありましたが、立地は申し分ない、むしろ近い。
今日こそ行ってみようと重い腰を上げて江戸遊へと足を伸ばしました。

実は、江戸遊は今は神田らくスパに変わってしまった、「神田江戸遊」のころからお世話になっていました。
神田江戸遊はぶっちゃけてしまうと銭湯に毛が生えた、という感じで簡素で、文字通りお湯に入るだけ、という感じでした。
リニューアルして、評判になっている神田らくスパに未だ足を運んでいないのもこれが理由です。
水場はリニューアルが難しいため、お休み処が凄いと聞いても、肝心のお風呂はあのままか…と思ってしまうと、どうも…。
話を江戸遊に戻して。
場所は両国駅からすぐ。両国国技館や江戸東京博物館からすぐという立地。
かなりアクセスが良く、行きやすい場所にあると言えるでしょう。
「両国」という地名は、万治2年(1659年)隅田川に二番目の橋が架けられたことに由来します。江戸幕府は防衛上の理由から隅田川の架橋を認めなかったのですが、明暦の大火で10万人とも言われる江戸市民が逃げ場を失っての焼死をしたということを受け、千住大橋に次ぐ架橋を決断したのです。隅田川は武蔵と下総の境界という位置付けで、その二つの国に架かる橋であったため両国橋と呼ばれ、その周辺が両国と呼ばれ、広く定着していきました。赤穂事件で有名な吉良上野介の屋敷があったことでも有名です。
参考:https://jpreki.com/ryougoku/
ただし、駐車場はありません。提携の駐車場に入れると1000円のサービス券を使用することが出来ますが、ここは都内。
1000円では足りないので、結局駐車場代を幾らか払うことになります。
こういう所も含めて高いんだよなあ…。

Contents
鍵は一つで良いんじゃない?館内は綺麗で清潔
とにかく、まず真っ先に挙げられる特徴は「新しく、綺麗」だということです。
エントランスからお風呂屋さんなのかを疑うほど洒落た店構えです。

下駄箱に靴を入れると、そのキーが電子キーになって館内での決済に使われる仕組みです。
受付には女性が二人いて受付案内をしてくれるのですが…これは、人数が足りないでしょう。
5分程待たされて受付手続きが済みました。
対応は良かったのですが、ここで待たされるのは、既にお風呂に入っている気になっている気の短い江戸っ子にとっては辛いものがあります。
先の電子キーのことを聞いてなかなか進んでいるな、と感心していたのですが、ロッカーキーは別になりますので紛失しないように、と聞くとなんだ、他にも鍵が必要なのかと落胆しました。
どうせならロッカーも電子化して電子キーで開閉できるようにすれば一個で済むのに、もう少し頑張ろうよ、と思ってしまいます。
両手に鍵を付けているのは手がかゆくなったりして、面倒で嫌ですしね。
受付でどかんと手荷物が渡されます。こんなに大きい荷物は初めてです。
館内着、タオル、手ぬぐい、岩盤浴着、岩盤浴用タオルがセットになっています。
食事に行くにしても、とりあえずまずはロッカーに荷物を入れて身軽になった方が良いと思います。

館内着は大きめに作られているので、普段Lを着ているのであればMで十分です。
とにかく、ここでもスタッフの対応は抜群でした。
もちろん、人によりけりなのでしょうが、元気が良くハキハキと対応してくれます。
館内着が大きい旨を伝えたところ、ただいま新しいものをお持ちします、とダッシュで取りに行ってくれました。こういうちょっとした対応で施設を気持ちよく利用することが出来ます。

遊び心のある食事処
邪道なのですが、ご飯を先にすることにしました。
お風呂が先の方がご飯は美味しく感じますが、岩盤浴の予約が間に合わなくなってしまうのでやむなく、です。
この辺りは先の予約制というのが、どうも自由が利かず頂けません。
全体的に値段はやや高めですが、蕎麦は美味しくて盛りが良かったです。
唐揚げも豆腐も美味しく頂くことが出来たのですが、カツ煮はダメでした。肉の味がしません。
七味がとても美味しかったです。やげん橋七味じゃないでしょうか。

ところで、ここの食事処、「北斎」と「応為」の二つが用意されているのですが、こういう所ににやりとしてしまいます。
富嶽三十六景でお馴染みの葛飾北斎は、その三女であるお栄(葛飾応為)と共にその人生の多くを両国で過ごしました。そこから名前を取ったのでしょうが、何だか風情があって良いですね。

露天は無いものの、一通り揃っている浴室
さて、食事も取ったのでいよいよ肝心のお風呂へ。
江戸遊はフロアごとにコンセプトが異なっています。
1Fがお土産処、2Fが男湯、3Fがお食事処などの男女共有スペース、4Fが女湯、5Fが岩盤浴となっています。
脱衣所もリニューアルしたてということもあってなのか、全体的に綺麗です。
とすれば、浴室も?と期待を膨らませつつ中に入ると、その期待を裏切らない光景がありました。
浴室の中も一見したところ綺麗で、ジェット湯や薬湯、寝湯、炭酸湯と、数は少ないもののよくあるお湯は押さえている印象を受けました。

まずは薬湯に入ってみるのですが、何だか不思議なビミョウな匂いがします。
お湯の色は白濁で、関節痛や腰痛、肩こり、神経痛、しもやけ、冷え性などに効くようです。
一応寝湯と薬湯は露天風呂と紹介されているのですが、男湯には露天はありません。
天井に隙間が確かに空いていますが、これは違うだろう…。
ジェット湯もスーパージェットバスと銘打っているだけあって強めで心地良いです。
一方で炭酸泉はあまり濃度は高くない上に毛が浮いていておススメ出来ません。

洗い場にはパーテーションがあって、余り周りを気にせずにごしごしと洗えます。
ただし、足元が滑り止めが効いているため、髪の毛の洗い残しが気になります。
スタッフの若いお姉さんが清掃していましたが、あまり気づかないようで残念です。
アメニティも一通りそろえられていて、歯ブラシなどもご自由にお取りくださいという形になっているのも良いです。
また、バケツシャワーというシャワーがあって、ドサッと水が落ちる仕組みになっていましたが、まぁ、これは色物という感じでしょうか。
茅ヶ崎の湯快爽快を超えるものはなかなかありませんが、これはこれで面白いですね。
ここは水温表示が無いので実際に入らないと熱さがわかりません。
初めて見たときは何とも思わなかったのですが、無いと無いで不便ですね。

サウナのテレビは不評!予約制の岩盤浴は意外と良かった
さて、今回はサウナにも入ってみました。

ここは狭いのですが、サウナシートも用意されていて、清潔感があってとても良いです。
ただ、テレビが邪魔で集中できません。サウナにテレビ、要らないでしょう。
他の方の口コミでも不評ですね。
なんで非日常のサウナに、日常を持ち込むテレビ置くんかな。ほんまセンスないで。サウナの聖地というところ行ってきいな。少なくとも両方置く意味ないやろ。ヒーリングビデオ流しとけばめっちゃアリだと思うけど。
なかなか「う〜ん…」でした。
水風呂は18℃でした。初心者には、冷たくては入れません。いつか、これ、ざぶんと入れるようになってみたいものです。
2セットやってみましたが整いませんでした。
さて、次は岩盤浴です。

岩盤浴は休日は時間制、予約制になっていて(平日は時間無制限)なんだ、けちくさいな、休日来ないほうが良いわ、と思いましたが、実際の所40分で十分でした。
岩盤浴は熱いのとぬるいのの二種類が用意されていて、これも予約時に固定されてしまいます。(実際は3種類あるのですが、3つ目は更に1000円の別料金がかかります)
今回はぬるいほうにしました。

ここは固い床になっていて、本当は石と岩塩が良いのですが、まぁ、しょうがない。
本来なら岩盤浴の入り口に敷き布を用意してご自由に、とするべきだと思います。敷き布を持って館内をうろうろするのは面倒です。
らくスパ鶴見を見習ってほしいところ。
予約制とは妙なシステムだと思っていましたが、時間ごとにスタッフさんが清掃を挟んでくれるのは良いと思います。
さやの湯なども固い床でそのまま放置だったので、他人の汗が気になったのですが、ここは常に綺麗です。
岩盤浴はデトックスや発汗効果が期待出来て、温浴とはまた違った楽しみ方が出来るのも良いですよね。
結論、ぬるい方を選んで正解でした。40分、みっちり入ってやろうと居座ったのですが、限界でした。あんなに汗をがして水を飲んだのは久しぶりです。これはこれで、良い。
水も水素水が飲み放題でした。らくスパでは有料だったのでどんなものか、と飲んでみたのですが、つるりとの飲みごしで嫌味がなく、なんていってみたり。でも、やっぱり味は…わかりませんでした!


岩盤浴を出てフラフラの状態で歩くとき、床に結構段差が多いので注意が必要です。これは、スローブとかにしてほしかったですね。
ビニール袋の用意が無いのはアウトだと思いました。
まるで、濡れた手ぬぐいをロッカーにかけることを推奨しているみたいです。見栄え的にもナンセンス。至急改善した方が良いでしょう。
コワーキングスペースより風呂が欲しい
湯WORKというコワーキングスペースが用意されていて、どうもそこで仕事をして欲しいらしい。
最近は、お風呂にコワーキングスペースを置くのがはやっているようですが、やっぱりコンセプトがよくわかりません。これなら普通にお風呂スペースに充てて欲しいのですが…。

お休み処はここの他にも畳の間やリクライニングチェアの休憩所など、かなり充実しているので、お風呂上りにリラックスすることが出来ます。
というか、難しい提案かとは思いますが、せっかくのこういう繁華街にあるのであれば、一度入れてしまった客を最後まで囲い込む戦略はやめて欲しいところです。
周りに何もない郊外型ならいざ知らず、周りに色々なお店があるんですから、どうでしょう、1日券、顔認証のようなもので出入り自由にしてみたら?
周り街と一緒に更に盛り上がると思うのですが。それに、江戸遊の財力ならきっと出来る!

口コミ
他の利用者の方はどのような感想を抱かれているのか、調べてみました。
お風呂自体は、外の薬湯がすごく薬っぽい匂いで面白かったのと、洗い場と湯船が離れているのが良いなと思いました。
改装されたばかりで、脱衣所や、湯WORKやお休み処がとても綺麗手間落ち着きます。
平日は岩盤浴の時間制限がないので(週末は当日要予約45分のみ)、平日に行って、岩盤浴、サウナ、お休み処をループすると極楽かと思います。
入館料は2700円と少し高いかな?と思いましたが、1日遊べてゆったりできて満足しました。
お食事処もお蕎麦、天ぷら、ビール美味しかったです!
次は一人前で注文できるちゃんこ鍋を食べたいです。
岩盤浴でスマホをいじる人がいてゆったりできなかった。盗撮防止にも、せめて時間のうち1度くらいは従業員が見回るなどしてほしい。ロビーでの予約時にもアナウンスするべきでは?
まだ少しお客目線の案内、誘導が足りないが、施設はキレイで静かなので利用していきたいとおもう。
まとめ
ラクーアとテルマー湯のいい所取りをしたような施設でした。両方の良い所を踏まえて、コンパクトにまとめていてなかなか良いです。


ただ、ここは外の景色が見えない篭れる夜に行くべきでしょう。たぶん、昼間だと閉塞感がありそうな…。
夜中の12時を過ぎるといったん減ったお客さんがパラパラとまた入ってきます。
立地もさることながら、若い女子一人でも気兼ねなく過ごせそうな雰囲気がここにはあります。
おそらく、フロアごとに男女別に分かれて完結されているからでしょう。
コーヒーは170円となかなかにいい値段でした。
全体的にお高めな印象を受けるこの施設ではありますが、その値段相応の価値はあると感じました。


店舗情報・アクセス・料金・営業日・営業時間
- 店舗名
- 両国湯屋 江戸遊
- レビュー評価
- ★★★★☆(4)
- アクセス
- 〒〒130-0014
東京都墨田区亀沢1−5−8
- 電話番号
- 03-3621-2611
- 営業時間
- 11:00~翌9:00
- 定休日
- 年中無休
- 平日大人料金
- 2,750円 館内着歯ブラシタオル岩盤浴
- 休日大人料金
- 2,750 館内着歯ブラシタオル岩盤浴
- 料金メモ
- 深夜料金:一時間ごとに340円
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