過去に東京湯めぐり倶楽部の記事を検索してみた天然温泉好きの筆者。現地レポはされてはいない気になる記事を見つけた。
「当館自慢の黄金色天然温泉を、ゆっくりとお楽しみください」
のフレーズが目に止まった。
首都圏にありがちな黒湯でも茶褐色でもない、「黄金湯」っていったいどこ?
ぜひ一度行ってみたい!
編集長に直談判して現地レポの運びとなった。
横浜市港北ニュータウンの黄金湯「センター南温泉湯もみの里」。
過去記事はこちら
…実際に行ってみるとお湯は確かにシャンパンゴールドだったけど
泉質がイマイチだった!
中学生未満お断りの大人向け路線も、平1360休1630は強気すぎ!
空いている穴場なので、休日利用がオススメか?
このようにシャンパンゴールドの温泉に炭酸を加えた工夫は良かったけど…
実際に浸かってみると、「まあ。こんなもんか」という現実をレポします。
Contents
- 1 実はアクセスの良い港北センター。2018年オープンの大規模店舗は黄金湯イチオシ!
- 2 平1360休1630は超強気!タオル館内着付だが、小学生不可の高級路線で勝負!
- 3 期待の黄金湯は鮮度悪し!炭酸天然温泉のみ納得
- 4 温度設定がマイルド過ぎる岩盤浴。ペットボトル1本サービスは良し
- 5 三浦半島の鮮魚1510円!全体的に強気設定のレストラン
- 6 サウナは85度で中途半端!水風呂18度は整えないかも
- 7 豪華なリクライニングルームはかつての岩盤浴専用を開放!苦渋の選択か?
- 8 口コミ 中学生未満お断りの静かな穴場
- 9 まとめ 近隣の高級路線なら宮前平の方が格上
- 10 店舗情報・アクセス・料金・営業日・営業時間
実はアクセスの良い港北センター。2018年オープンの大規模店舗は黄金湯イチオシ!
センター南ってどうやって行くの?
という方に地図で紹介。
あざみ野、日吉、中山、横浜の各駅から、地下鉄でアクセスできます。
そんな港北ニュータウン。駅を降りるとドーンと拓けています。
さすが。横浜市でもセレブな一帯です。駅から南方向に歩くこと5分。
大きな建物が見えてきました。
これは本格的に気合の入った大きな建物!
まだ新しく2018年にオープンしたばかり。
看板の下を見ると、「黄金色の天然温泉」のパネルが!
とにかくお湯の色が素晴らしいらしく、期待ができそうです。
建物は5階建て。1〜2階は駐車場になっているため、
エレベーターでフロントのある3階まで上がります。
平1360休1630は超強気!タオル館内着付だが、小学生不可の高級路線で勝負!
入り口には「中学生より入場可能」の張り紙が。
港北ニュータウンというファミリーの多い土地柄で、あえて子供お断りの理由は?
それは、ずばり近隣にあるファミリー向けスパ銭「港北天然温泉ゆったりCoco」
との対比を狙ったとしか思えません。
その高級路線のお値段がこちら
平1360休1630!(タオル・館内着込)
平日深夜1070
岩盤浴940
うーん、これだけの値段なら、さぞかし充実した施設なのでしょう。
近隣の高級路線といえば、なんと言っても「宮前平源泉湯けむりの庄」
宮前平が、平1320休1540(タオル館内着込)
なので、天下の宮前平湯けむりの庄より強気な設定!
フロントのお姉さんは感じが良く、初めて来た旨を伝えると、
「リストバンドの番号と同じロッカーを使ってください。料金は後払いです」
そして、タオルと館内着はそれぞれ棚から持っていくことができるとのこと。
クーポン情報 平日岩盤浴込で300円割引
せっかく遠くから来たので、岩盤浴も利用したいのでクーポンありますか?と聞くと、
「実はクーポンが使えるんです」と親切なお姉さんの言葉
ニフティ温泉クーポン 平日岩盤浴込み2300→2000 300円割引
これはラッキー!岩盤浴込で2000円なら、まあ相場かな…
ということで、ICタグのついたロッカーキーに岩盤浴利用データを入力してもらいました。
期待の黄金湯は鮮度悪し!炭酸天然温泉のみ納得
まずは入館してから、館内を確認します。
3階はフロントと、岩盤浴、レストラン、ボディケア。
そしてリクライニングルームがあるようです。
4階は、脱衣室と大浴場、露天風呂、サウナとなっています。
5階はエステ、寝転び座敷、そして足湯となっています。
館内着は自由にサイズを選んで持っていくことができます。
とりあえず、今回は一度、お湯に浸かってから、岩盤浴を体験しようと決めたので、
岩盤浴着を選びます。
そして、タオルとバスタオルを受け取ります。
いよいよ、準備が整ったところで、お風呂のある4階へと向かいます。
途中、貼り紙がありました。
地下1800メートルより湧き出る湯もみの里自慢の黄金色の天然温泉
「湧き出したときはうっすらとした黄色ですが、塩分、鉄分を多く含んでおり、
空気に触れることで化学反応がおこり美しい黄金色になります」
もう、これでもか!というくらい黄金色オシ!
かくいう私・貧乏ライターくろたまも、黄金色に誘われてやってきたんだけど…
いよいよのれんをくぐって、お風呂へ向かいます。
脱衣場は指定された番号のロッカーを使う方式です。
コロナ対策で、従業員のお兄さんがこまめに雑巾で拭いていました。
まずは、かけ湯して、レッツ入湯!
屋外の露天風呂へと向かいます。
これは…確かに、あこがれの黄金色のお湯が満ちている!
中央にテレビがあって、うるさいのが難点だけど、まさしく黄金湯!
舐めてみると、確かに塩辛い(真似しないでください)
センター南温泉
ナトリウムー塩化物強塩温泉(高張性・弱アルカリ性・温泉)
40・2度 毎分170リットル
ナトリウムイオンのほか、カリウムイオン、カルシウムイオンが豊富
鉄(Ⅱ)イオンが3・5ミリグラム含まれているのが特徴
陰イオンは塩化物イオンのほか、炭酸水素イオンが336・0含まれる
源泉通りなら、すばらしい泉質のはずだけど、
なんか塩辛いだけで、イオン感が全然無い…
かけ流しではないので、贅沢は言えないし、決して塩素臭くもないけど…
もったいないなあ、お湯が生きていないんだよね…
くろたまのお湯評価基準
そもそも人によって評価が違う、お湯の良さを比べられるのか?
という疑問もあります。
客観的な基準としては「日本天然温泉審査機構」なる組織が、
「泉質」「引湯方法」などを5段階で評価しています。
(よくスパ銭で見かけるサイコロのようなものが並んでいるやつ)
くろたまは素人なので、科学的根拠はわかりませんが、
「生」…源泉本来のトロみが感じられるお湯か?
(別にかけ流しでなくても良い。浜川崎の「朝日湯源泉ゆいる」など、工夫次第で生源泉感が感じられる設計がなされている)
「爽」…さっぱりしたシュワシュワ感のあるお湯か?
(イオン感というか、細かな気泡感あふれるお湯や、良質の炭酸水素塩泉など、
気持ちの良いお湯。「宮前平源泉湯けむりの庄」は、その代表)
「匂い」…源泉から鉱物匂や硫黄臭、塩っ気が感じられるか?
(好みの分かれる所だが、くろたまは癖のあるお湯が好き。逆に少ない源泉をひたすら循環して塩素消毒しながら、ぐるぐるまわすと、匂いは消滅してしまう)
露天風呂で少し落胆して、内湯の超高濃度炭酸温泉に向かいます。
こちらは、最近流行りの、天然温泉に炭酸を加えたお湯で薄い黄金色。
入ってみると、すぐにシュワシュワの泡が身体にまとわりつきます。
舐めてみると、まさに「しょっぱいサイダー」(真似しないでください)
これはこれで、露天風呂が残念だったのと対照的に、心地よいお湯だなあ…
湧出量の関係か、かけ流しにはできないのだろうけど、割り切って炭酸泉に
源泉を使うのもアリだなあと、少し感心。
身体も温まったところで、岩盤浴へと向かうことにしました。
温度設定がマイルド過ぎる岩盤浴。ペットボトル1本サービスは良し
3階に戻って、岩盤浴用のゲートで、リストバンドのICタグをかざして入ります。
入り口に1人1本もらえるペットボトルのミネラルウオーターがあり、
いちいち買わなくて済むのも好感が持てます。
中には、コミックコーナーがあって、小さな休憩スペースもありました。
さてと。岩盤浴。
まずは、岩塩とブラックゲルマニウムの石が敷き詰めてある美(うつくし)の部屋から。
…なんか全然、石が熱くなくて、汗をかかない。あれ?こんなもんか?
というわけで、次に化石黄土の岩盤などの彩(いろどり)の部屋へ。
…さっきよりは、熱いけど、まだなんか物足りない。
最後に、流れ星の演出が口コミで好評の星(ほし)の間へ。
トルマリンと薬宝玉石のこの部屋。
…ここはなかなか熱い。いい感じに汗が出てきます。
それにしても、なんで部屋ごとにこんなに熱さが違うんだろう?
意図的なものかなあ?
暑くなったので、クーリングルーム涼(りょう)へ入ります。
…あれ?全く涼しくない?
単にエアコンが効いていて、冷風が吹いているだけで、
凍りそうな雰囲気とは程遠い。全然整えないよう…!
どうやら、ここの岩盤浴は全体的にマイルドに設定されている様子。
ちょっと、くろたまには物足りなかったです。
三浦半島の鮮魚1510円!全体的に強気設定のレストラン
岩盤浴でそれほど汗をかかなかったので、そのままレストランへと向かいます。
まずまずの広さで、清潔感のあるレストランです。
よくあるセルフサービス式ではなく、高級路線らしく席でオーダーする方式です。
まず、目に止まったのが、「本日の鮮魚」
三浦半島の漁港で水揚げされた朝どり鮮魚お刺身盛り合わせ1510円
が目に止まりました。
釣りのライターも掛け持ちしているライターくろたま。
魚にはうるさいけど、どうかな?
「朝どり」とか「三浦の漁港」とかいっても、全然違うこともあるので、
かなり疑ってしまいました。
結局、清水の舞台から飛び降りる覚悟で、1510円の「本日の鮮魚」をオーダー。
ご飯(270円)と、味噌汁(120円)も一緒に注文します。
10分ほどして、鮮魚一式が到着しました。
…これは!
鮮魚は、グラスに立ててある「ホウボウ」、左下の「タイ」、中央下の「スズキ」
そして右下の「マグロ」。
ホウボウとスズキは確かに、三浦の漁港っぽいけど、
マグロとタイはどこでも食べられるだろうな…
このちょっと微妙な本日の鮮魚。味は確かに新鮮で、スパ銭にしてはまずます。
計1900円は財布に痛かったけど、高級路線の湯もみの里だから…
と自分に言い聞かせて、レストランを後にしました。
サウナは85度で中途半端!水風呂18度は整えないかも
そう言えば、肝心のサ道まだだった…
というわけで、またもや4階のお風呂へと向かいます。
まずは、露天風呂で未体験だった壺湯から。
こちらの壺湯温泉はかけ流しではなく、ちょっとお湯も加水しているようで、
薄めなのが残念。
次に露天にある寝転び湯温泉へ
こちらの寝ころび湯。いざ寝てみると気持ちいいんだけど、
水中にホコリかゴミのようなものが堆積していて、少し興ざめでした。
一応掃除はしていると思いますが…
内湯に戻って、「美泡風呂」いわゆるシルク湯に入ります。
このいわゆるシルク湯。温度加減も、泡の細かさも良く、
正直、落胆した天然温泉より、こっちの方が良いと思ってしまいました。
そして、リラクゼーションバス(いわゆるジェットバス)
このジェットバスは、手をセンサーにかざすと、作動する仕組み。
3人分しかスペースが無かったのですが、肩の凝っていたくろたま、
じっくり浸かってしまいました。
熱くないサウナ、整えない水風呂で不完全燃焼
そして、いよいよサ道へと気持ちを引き締めます。
メガネを置いて、パットを持っていざ、レッツ入サ!
遠赤外線による、シアター方式のサウナで、15人くらいのキャパです。
設定温度は85度ということで、少しマイルドに感じます。
そこで、テレビに集中して、10分くらい経ちましたが、
「あまり熱くない」
それでも、一応出ないと体に悪いと思い、いったん退室。
水風呂へと向かいます。
温度パネルは18度を表示しており、これなら楽勝!
かけ水して、首まで浸かると…
「寒い!寒いよう!」
なぜか18度でも整わず、苦行になってしまいました。
冬場でもないのに、いったいなんで?
そういえば、サウナがマイルド過ぎた!
やはり、サ道たるもの、グッと熱さに耐えて、汗をかき、キーンと水風呂で
整えないといけないと痛感しました。
医学的にはマイルドな方が良いのかもしれませんが…
たまに追加される源泉が実に良かった!活用を願う!
水風呂が寒かったので、前に入った露天風呂へ再び戻ります。
相変わらず、塩素臭くはないものの、イマイチのお湯でしたが、突然
「ゴボゴボ!ゴボゴボ!」との音が!
湯口を見ると、先程までは何も流れていなかったのに、源泉が吹き出ています!
そっと、匂いを嗅いでみると、
確かに香ばしい硫黄臭と、塩っ気!鉱物臭!やや冷たいけどいい源泉!
これだよ、これを待っていたんだよ!
すぐに、湯口のそばに移動して、イオン感あるお湯を堪能することに。
しかし、悲しいかな、源泉タイムは3分ほどで終了。あーあ…。
せっかくこんなに、源泉が良いのだから、もう少し工夫すれば、
判るお客さんにはわかるのになあ…
ちょっと、もったいない気がしてなりませんでした。
豪華なリクライニングルームはかつての岩盤浴専用を開放!苦渋の選択か?
お風呂も済んだので、どこか休める所を探します。
3階の岩盤浴スペースの脇に、リクライニングシートの並ぶ部屋がありました。
リクライニングシートは電動式で、テレビもBSやCSまで見ることができます。
そういえば、宮前平源泉湯けむりの庄にもこんなのあった。
まあ、高級路線だし、常識か…
少し寝落ちして疲れも取れたので、スタッフさんに聞いてみると、
「実はあのリクライニングシートの部屋、昔は岩盤浴のお客さん専用だったんです」
なるほど…まあ、経営上いろいろあったんだなあ…
気がつくと、平日とはいえお客さんが少ないのが目につく。
静かでいいのだし、口コミでは空いているのが高評価になっている様子だけど、
これは少しマズくないか?
5階の寝転び座敷も、お客さんはまばら。
少し休んでテラスに出ると、足湯があり、若い女の子同士がはしゃいでいました。
シャイな中年ライターのくろたまは、さすがにその場に割り込むことはできず、
そそくさと退散しました。
景色もフツー足湯だけど、皆さん気にいっているようで、かわるがわるお客さんが
足湯に入ります。
おそらく、館内は会話自粛なので、足湯で気兼ねなく話をしたいのでしょう。
こうした、何気ない工夫が集客につながっているようです。
口コミ 中学生未満お断りの静かな穴場
←静かに雰囲気を楽しみたい方には、平1360休1630払っても入場したいと思えるのでしょうか。
←リクライニングルームはお金をかけてありますね。以前はやはり岩盤浴利用者の特権だったのでしょう。女湯には塩サウナもあるのですね。
←確かに、スパ銭としては、アトラクションのあるお風呂は貧弱に感じます。港北ニュータウンというファミリーの多い土地でも、子ども抜きで楽しみたい方も多いのでしょう。
←まさにその通り!「安くはないが穴場」というフレーズにすべてが表れていると思います。
まとめ 近隣の高級路線なら宮前平の方が格上
疲れもとれたので、3階のフロントの隣にある自動精算機でチェックアウトしました。
正直、黄金湯は期待はずれだったけど、ほんの一瞬出会った、
あの源泉…良かったなあ…
あれを活かせれば、もう少しお客さんもリピーターになるのでは?
それと、岩盤浴もサウナもちょっとマイルド過ぎたけど、高齢のお客さんに配慮するなど
事情があるのかな?
何よりも、かなり強気な設定の入館料と食事代金。
これは「客層フィルター」になっているようだけど、正直コスパ悪すぎ。
同じようなオトナの高級路線として、近隣に「宮前平源泉湯けむりの庄」があります。
こちらと比較しても、料金は同程度でも、
やはりお湯は黒湯でツルスベ感あふれる炭酸水素塩泉の宮前平の方が数段上。
食堂やリクライニングシートなど設備は互角の勝負なので、戦略の練り直しが課題。
センター南湯もみの里が勝てるとすれば、客が少ないうえでの穴場感。
でも穴場感で勝負してしまうと、経営的にかなり厳しいのではと、
不安になってしまいました。
休日の宮前平の混雑が嫌だという方、黒湯はもう飽きたという方は、
センター南温泉湯もみの里に一度出かけてみてもいいでしょう。
店舗情報・アクセス・料金・営業日・営業時間
- 店舗名
- センター南温泉 湯もみの里
- レビュー評価
- アクセス
- 〒224-0037
神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎南4丁目3−1
- ホームページ
- https://www.yumominosato.jp/
- 電話番号
- 045-942-2611
- 営業時間
- 10:00~24:00
- 定休日
- 年中無休
- 平日大人料金
- 1,240円 館内着
- 休日大人料金
- 1,490円 館内着
- 料金メモ
- 980円 平日(21:30~閉館)
- 【お店から】
- 上質の空間で心ゆくまでゆるりとお寛ぎください。
- 訪問履歴
-
1回目 2020/09/11
【最安クーポン】センター南温泉 湯もみの里|ファミリーを狙わず大人向けで勝負。駅近徒歩5分!近くにはライバル店あり。オープンから2年程でまだまだ新しい!
2回目 2021/04/20
【現地レポ】横浜・センター南温泉湯もみの里|スパ価格1360円でタオル館内着込の高め。黄金色の天然温泉目当てに来訪はナシか!中学生未満お断りで休日でも混雑しない穴場!クーポンあり
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