町田市内に4月1日、ゴミ焼却場の熱を利用した温浴施設が誕生した!
公設とはいえ、サウナ、炭酸泉、水風呂など設備はスパ銭並み!
サウナとビールを楽しめる、
イマドキの公設浴場のトレンドを感じました!
公衆浴場法上の施設の位置づけは、地域住民が日常生活で利用する「一般公衆浴場(いわゆる銭湯)」とは異なる、「その他の公衆浴場」に該当し料金は700円。
天然温泉でもなく、露天風呂もないのに700円は果たして妥当なのか?
さっそく現地を訪問してきました!

Contents
巨大なゴミ処理施設の熱を使ったお風呂が完成
まずは、新宿から小田急線に乗って約35分で町田駅に到着。
ここから、西口のバスターミナルに向かい、14番乗り場の
「市立室内プール」経由「野津田車庫」行きに乗り込みます。
バスに揺られること25分で、現地に到着しました。

なんと、緑豊かな住宅街に、突然大きな煙突が見えます。
今回レポする温浴施設は、ここの余熱を使ったお風呂なのです!
ゴミ施設の代償に建設したお風呂。中はピカピカ。
実は、温浴施設が建設された、ここ町田市図師(ずし)町。
この多摩丘陵に位置する緑豊かな住宅地に、長年ゴミのリサイクル施設が稼働してきました。
しかし、施設の老朽化に伴い運営コストがかさみ、新たなゴミ焼却施設を建設することになり、今回のゴミ処理施設が完成しました。そのために住民の理解を得る必要に迫られます。
なんか、ごみ処理施設は、煙突の煙とか、どうしても近隣に迷惑がかかるらしい…
そこで、郊外の地域とはいえ、地元に見返りが無いと迷惑施設は建設できないので、
今回レポする、ゴミ焼却場の熱エネルギーを利用した
公設の「健康増進温浴施設」が建設されたのです!

以前からあった温水プールと、今回の温浴施設はデッキでつながっていて、3階建ての
温浴施設は、正直、かなり小さい…
2022年4月1日のオープン日は、町田市長が来て挨拶するなど、
市としてはかなり気合いが入った様子もこれはちょっとショボいかも…
(参考:町田市ホームページ・健康増進温浴施設 https://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/sport/sport/pool-onyoku/onyokushisetsu.html )
真新しい館内は木目調。お風呂は実質ワンフロアだけ

さっそく、お風呂へと向かいますが、あれ?入り口がなんだか
普通の公民館の入り口みたい。うーん…お役所仕事的
そうそう、ここはスパ銭じゃあないんですう

市の施設らしく、多目的室やフリースペースがあって、ふむふむ…お風呂は2階か…
建物が小さい上、ワンフロアしかないのは、相当内部は狭いかも…
まずは、エレベーターで2階へと向かいます

2階でエレベーターを降りて、飛び込んできたのは、シンプルなフロント!
奥に木目調の下足ロッカーが見えます。
対応するスタッフのお姉さんはキビキビと説明してくれました。

利用料金は、大人700円、障がい者と子供が350円です。
反対側には、売店があり、必要最低限なアメニティを売っています。

特に常駐するスタッフがいるわけでもなさそうで、呼び鈴が置いてあります。

フェイスタオル220円は理解できますが、バスタオル500円は、
果たして販売なのでしょうか?
すみません、無人だったので確認できませんでした…

清潔感あるお風呂。サウナと炭酸泉あり
まずはさっそく、お風呂に入ろうということで、のれんをくぐって脱衣場へ向かいます。
中は木目調で統一されており、まるで和風のスパ銭っぽい様子。
写真は撮れませんでしたが、ロッカーも約50個ほどあり、
よく掃除された様子です。
さあ、パンツを脱いで、コロナ禍もあり、最後にマスクを外してレッツ入湯!
お風呂はサウナ、炭酸泉、水風呂、ジェットバス、寝湯

お風呂は男女共通で、
白湯、サウナ、水風呂、炭酸泉、ジェットバス×2、寝湯×2、
そしてカラン×11、車椅子用カラン1
といったところで、脱衣場に冷水機も設置されています。
サウナに欠かせない水風呂が盛り込まれたのは嬉しいところ。
まずは、かけ湯して、内湯に入湯!
うーん…わかってはいたものの、やはり温泉じゃあない…
でも、設備が真新しくて、お湯がキリッとしている。
これはまるで、世田谷区の由縁別邸 代田の白湯のようだ…
ジェットバスと寝湯は、同じ浴槽を区切った形で、特筆することはなし。
炭酸泉は、正直、舐めてみましたが(真似しないでください)
あまり、強力な炭酸ではないなあ…
逆に、近ごろのスパの超強力な炭酸に慣れきってしまったのかも…

90度のサウナは5人まで。水風呂冷え具合良し!
さて、お待ちかねのサ道タイム。
コロナ禍で5人までとの貼り紙がありましたが、まだ誰もいなかったです。
内部は2段で、7人くらいでいっぱいになりそう。
温度計は90度を指していて、本物かどうか不明ですが、石を焼いているような
サウナ設備もありました。
5分もすると、ジトッと汗が吹き出してきていい感じ。しかも、貸し切りだ!
耐えきれなくなったところで、かけ水して、水風呂へ。
水風呂の水温計は20度を指していて、あまり期待できないかも…
ところが、水風呂は温度の割に冷えていた!
キターっという感じで、2人入ればいっぱいにな狭い水風呂ですが、案外整います。
これは、水温計が壊れているんじゃない?と思うほどでした。
落ち着いた休憩所、ビールとおつまみもある
サ道を堪能し、いったん脱衣場を出て、休憩スペースに向かいます。

畳敷きで、まったりできそうな小上がりと、テーブル席があります。
それほど広くはないですが、和風でいい感じです。

湯上がりには、実は売店で生ビール(ジョッキ)が、550円で、
提供されていることが判明。これはいい感じ。

さらに、テーブルのメニューを見ると、おつまみもあり、
サ道とビールで公設浴場をエンジョイする贅沢を味わえるのが
嬉しいところ。きっと地元のお年寄りらのたまり場になるんだろうな…

休憩スペースで酔っ払ってふと外の景色を見ると山と桜が見えてこれはオツ!
ああ、できれば露天風呂を作って、この景色が見える設計なら
よかったのに。
まあ、お役所にはその発想はないだろうけど…
まとめ 公設浴場にサウナと炭酸泉は必須か?
このように、温泉ではないものの、お風呂とサ道を堪能できた、
町田の温浴施設ですが、結構、周りにお風呂がたくさんあり、
正直苦戦が予想されそうです。
競合は…?
町田市近隣の…
- ゴミ焼却場隣接型の公営浴場には、八王子市の「戸吹ゆったり館」(大人700円)
- 相模原市麻溝台の「市民健康文化センター」(大人260円)
と料金の設定にかなり差があるようです。
また、地理的に民間運営の「森乃彩」(もりのいろどり)が近く、料金も
平780円休930円と比較的安めになっています。
やっぱ温泉に行くなら森乃彩だな…
ここまで、温浴施設のお風呂を中心にレポートしてきました。
他にも多目的室やキッズルームもあるように、地域の多世代の交流拠点として、
健康増進と癒やしの場を目指す施設になっています。
このため、あまり採算は考えず、住民福祉の一環として運営することも考えられます。
こうした行政の「ハコもの」。建設費2割、維持費8割とも言われるように、
作ってからの経費のほうが、実はコストが大きいのです。
また、市外から来客があるか考えると、マイカー以外の交通アクセスが悪く、
本数は少ないものの、バス利用の市民をターゲットにしている感もあります。
実は、聞いた情報だと、4月のオープン日前に、地元町田市図師町の住民をプレオープンで招待していたようで、やはり地元のための施設なのでしょう。
それでも、役所が建てるこれからの
公設浴場には、サウナと炭酸泉、ビールは必須の時代
になったのかな?
そんなことを考えさせられる訪問になりました。
アクセス
町田バスセンター14番のりば「市立室内プール」経由の「野津田車庫」行きに乗車
約25分の「市立室内プール」下車すぐ(1時間1本程度と本数が少ないので注意)

店舗情報・アクセス・料金・営業日・営業時間
- 店舗名
- 町田市健康増進温浴施設(仮称)
- レビュー評価
- アクセス
- 〒194-0203
東京都町田市図師町字1号199ー1外
- 営業時間
- 定休日
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- 休日大人料金
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