サイズ感としては小さめですが、一通りの施設は完備されていて、気軽にリピートするタイプの温泉ではないでしょうか。近隣の方が、毎日のように来られるようで、「あら、こんにちは。また会ったわね」というような会話がよく聞こえてきます。パン屋さんと八百屋さん併設、みたいなローカルモードがほほえましい温泉です。12月に3日間休んでリニューアルをしていました。お風呂は以前とほとんど変わりませんが、主に食堂と休み処、ロッカールームがきれいになり、照明も変えたようで、とても明るくなりました。
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かなりのぬる湯でじっくり温まる外湯
お風呂は、露天の、以前は「天然温泉ぬる湯」だったところが「黄金の炭酸泉」に変更。天然温泉プラス炭酸泉だそうです。ブクブクはしていませんが、じっと入っていると皮膚にキメの細かい水泡がびっしりとつきます。温度は相変わらず体温と同じくらい……というわけで、かなり長く浸かっていても湯あたりする心配はなさそう。むしろ5分、10分だと立ち上がっただけで、ちょっと寒いと感じるくらいなので、20分以上かけて、じっくり温まるのがベストという感じのお湯です。
外には、炭酸泉になった大き目の檜風呂のほかに、岩風呂が2つあります。1つはやや熱めの湯で、ここから下に流して、少し冷ましているといいますか、温くなっている岩風呂の湯。ここは上から流れてくる湯ばかりではなく、時折、岩の隙間からぶわ~とお湯が噴出す仕掛けも持っています。ゆったり肩まで浸かり、たまに岩に腰かけて涼み、また肩まで浸かるという感じで、くつろげます。が、10人は入れないかな?という程度の広さなので、空いている時間を狙っていかないと、なんだか不満が残りそうな……。
岩風呂で岩にうつぶせになってウトウトと寝てしまったら、突然、甲高い子ども声で太平の眠りが破られました。母プラス小学生2がすごい勢いで岩風呂にどぼ~ん。勘弁してよ、という感じではありましたが、時計をみたら、10分くらい居眠っていた模様。これ以上、ボーっとしていたら背中から風邪をひいたかもしれないので、起こしてくれてありがとう、ですかね。
外にはもう一つ、ツボ押し湯があります。床に小石が埋めてある寝湯といえばいいのでしょうか。ここの上に自分でゴロゴロして、勝手に指圧をしなさいよというわけです。別に肩こりも腰こりもないので私は遠慮しましたが、実際、あまり使っている人はいないようです。子どもが遊んでいたりして。
広めの天然温泉内湯とここちよいジェットバス
浴室に入るところには、どこでも同じように「かけ湯」があります。が、使っている人は少ないように感じられます。洗い場に直行して、シャワーで身体を洗ってから、温泉に入るというスタイルの人が多数。たまに、かけ湯を使っている人も見かけますが、ほぼ立ったままジャーと、桶で身体に2、3杯の湯をかけるのであります。この温泉ばかりではなく、どこへ行っても同じ傾向で、いつも思うのですが、なぜ立ったまま? 周囲にお湯が飛び散って、後から来る人にかかったりしていることが気にならないのか? と。とくにオバサンといわれるくらいの年齢の人は、みんなこれ! 日本人のマナーは低下しているとよく言われますが、これって若い人ではなくオバサンたちじゃないのかなぁと思う次第です。
内湯の天然温泉は、40.5℃ぐらい。ときおり、飲料メーカーなどとタイアップして、チョコレート湯とかミルク湯などになることがあります(飲料水が入っているわけではなく、色だけ)。飲めませんという表示も出しているが、飲む人いるのかなぁ?
ジェットバス、シェイプアップバスとマッサージ系は2系統。寝そべって身体に泡をあてるジェットバスは3人席。腰はもちろんですが、身体をずらすとふくらはぎや太ももにもぶくぶくの強い水流があたり、けっこう気持ちいいです。ついでに足の裏に当ててみましたが、これがなかなかいけます。ひょっとした噴水の上に立てるのではないかと思うくらい(オーバー!)吹き出しが強いので、マッサージ効果は高そうです。
シェイプアップジェットは、4席。なぜシェイプアップかといえば、たぶん座れる部分がなくて、ジェット水流にあたるためには空気椅子状態になるので、エネルギーを使うとか? 普通に空気椅子なら1分ともたないでしょうが、空気椅子というよりは水椅子で、そこは浮力があるので、しばらくは浮き上がった感じで水流にあたることができます。こちらも水圧が高いので、筋肉が刺激される感じで気持ちいいです。ジェット系は、いずれもいずれも38℃ちょっと。熱いと刺激が強すぎるので、ぬるめぐらいがちょうどいいように思います。
その隣には電気風呂があります。心臓の悪い方はご遠慮くださいと書いてあったので、心が弱く、気の小さい私はやめておきました(笑) ひとりふたり入ればいっぱいの半畳ちょっとの広さで、大きめの内風呂サイズ? わざわざ温泉に入り来たのだから、こんな狭いところにはまらなくてもいいなぁ、という感じであります。ふたり入ったら、パーソナルスペースは完全に守れません。
サウナと蒸し風呂に水風呂もありますから、まあコンパクトながら一通りの湯は楽しめるといっていいでしょう。サウナは広くて、30人ぐらいは入れそう。水風呂は17.5℃となっていました。
平日の早い時間か、むしろ夜のほうがいいかも
お正月ウィークがおわってやっと平日料金になりました(笑) 平日の早めの時間は、空いています。どちらかというと、この時間、年齢層が高めです。ちゃんと歩けるのかと心配になるようなお年よりもちらほら。「この温泉は、腰痛や膝痛に効くのよ」という病気自慢っぽい会話もけっこう聞こえてきます。
空いている時間でもジェットバスがたびたび満員になっていて、順番待ち的にチラ見している人が数人いました。なかなか立ち退かない人がいます。席が3つとか、4つしかない場合、周囲の状況をまったく気にいないで居座る人がふたりもいれば、これは渋滞必須です。混んでいる時間だったら、まさに絶望的ですね。脱衣所のロッカー数からみると、温泉スペースが狭いのではないかと思います。というより、温泉の規模に比べて、ロッカーの数が多いというか……。このロッカーが満杯になるようなときは(そんなときがあるのかどうかは知りませんが)、入れる湯舟がなくなってしまうのでは?と余計な心配をしました(笑)
隣がサンリオピューロランドだからでしょか、夕方になると子ども連れがすごくいっぱい来ているような気がします。ディズニーランドやUSJと違って、こちらは小さいお子さんメインという感じのレジャー施設なので、幼稚園から小学校低学年くらいの子どもが目立ちます。要するに、うるさい盛り(笑) オムツの子も入場可のようですが、赤ちゃん用のバスが備え付けてあり、「赤ちゃんは直接、温泉には入れないで」感を出しています。これはありがたい。しかしながら、入れちゃう人もいるのかもしれないけれど。みんながピューロランド帰りというわけでもないでしょうが、銭湯的な使い方の家族連れが多い温泉なのかも知れません。とにかく、静かにお湯に浸かりたければ、夕方は避けたほうが無難ですよ。
食事処では宴会も受付中
リニューアルしてからは、まだ食事をしていないので、もしかしたら、メニューも料金も変わっているかもしれません。これは以前に食べた「しらすそば」777円、スロットだったら大当たり。歯ごたえは、ある。そばの風味は、ない。まあ、こんなものかなという感じのおそばです。
電車で行くなら、駅から温泉までの間に、マックからラーメン、ホテルのランチ&ディナーバイキングまで、お店がたくさんあるので、中で食事をしなくてもいいかなぁと。食事処には、いつも宴会のお誘いのポスターが貼ってあります。いまなら新年会のお誘い。そういう意味では駅から遠くはないので、電車で来て、お湯に入って、ビール飲んで宴会などには最適なのかもしれません。
私は多摩センターにむかし勤めていたという幼なじみに紹介してもらった、レストラン樹林のランチバイキングを楽しんでからの温泉でした。駅を出て、パルテノン通りの真ん中辺にある京王プラザホテルのレストランです。1800円なので、ランチにしては高目かもしれませんが、おいしくてお腹いっぱいになり、デザートも食べ放題なので、こっちのほうがいいかなと思う次第です。
野菜を売っているのがユニーク
京王線・小田急線・多摩モノレールの「多摩センター駅」から5~10分と、電車組には多方面からアプローチしやすい立地。駅からの距離は、たぶん、小田急線が一番近くて、モノレールがちょっと遠い感じかもしれません。多摩センターといえば、サンリオピューロランドが最初に思い浮かびますが、まさにこの施設の隣が「多摩センター極楽湯」です。クルマ組は、ちょっと道が面倒かもしれませんが、駐車スペースは3層で、たくさん停められそうです。温泉利用者は、5時間駐車無料。さすがに5時間以上入っている人は少ないと思われるので、たいていの人にとっては、駐車場無料ということになりますね。
入り口を入って、一番最初に目につくのは野菜売り場。えっ、私は温泉に来たのではなく、八百屋に来たのか?とちょっと驚いてしまうくらい種類豊富な野菜や果実が売られています。地産地消というヤツなのかなと思ったら、そうでもなく、群馬JAとか、千葉JAとか。普通にスーパーで売っているのと同じようなものです。安いのかなと思ったら、そうでもなく、翌日、同じものをスーパーで見たら、スーパーのほうが安かった!(笑) なぜ八百屋さんなのかわかりませんが、帰りにちょっと買っていく人もけっこういます。パンも売っていて、これは人気があるみたいでした。
入館料は、券売機でチケットを買うスタイルです。平日830円、休日980円。なのですが、けっこう頻繁にクーポン券というのを配っていって、券売機ではなくレジにこれをもっていくと、平日600円、休日650円だったりもします。その他にも貸しタオル付きで750円とか、ペアで1,100円とか、たくさんの割引券があるので、配布している時期を狙っていけば、定価で入館するのは初回だけ……ということにもなりそうです。回数券10回券6,800円、特別期間にはこれが5,500円に。かなりお得感がありますが、回数券を購入するためには会員登録が必要なようです。温泉の規模やバリエーションと価格を考えれば、コスパ的にはすごくいい温泉だと思います。
靴箱ロッカーも、中の脱衣ロッカーもリニューアルで、100円戻り式から、普通の鍵ロッカーに変わりました。100円戻り式は行きも帰りもいちいち財布を出すことになり、非常に面倒だったので、これはよいほうへのチェンジだったと思います。他にも100円戻り式ロッカーを採用している温泉施設もありますが、なぜ100円戻り式なのか、意味がわかりません。入れたまま帰っちゃう人がでないように? しかし、衣服や履物を入れたまま帰る人はいないのではないでしょうかね?
入館料を払うと、バーコード付きリストバンドを渡されます。食事や他のサービスはリストバンドで最後に精算。お湯に入る以外、何もしなければ帰りにはリストバンドを返すだけでOKです。
口コミ
みなさんの口コミを集めてみました。
まとめ
駅から温泉までの間に、レストランやファストフードの店など、あらゆるものがそろっていて、さらにショッピングセンターなども充実。そいいう意味では「ついで」に立ち寄れる温泉であり、あるいは温泉のついでに買い物や食事ができるともいえる。遠方からわざわざ行くというほどの魅力はないかもしれないが、施設に対して料金が安い(クーポンなどを使った場合)ので、近隣であれば気軽に何度でも行けそうだ。
お湯は、相対的にぬるめの湯が多く、高齢者でも長湯が楽しめそうな気配。露天の天然温泉と岩風呂は、行ったり来たりしている人がたくさんいた。電車とモノレールで3つの路線が入っている駅から近いので、沿線住民の方にはお勧めできる。
店舗情報・アクセス・料金・営業日・営業時間
- 店舗名
- 極楽湯多摩センター
- レビュー評価
- ★★★★☆(4)
- アクセス
- 〒206-0033
東京都多摩市落合一丁目30番地1
- 電話番号
- 042-357-8626
- 営業時間
- 9:00(土・日7:00)~深夜2:00
- 定休日
- 年中無休(臨時休業あり)
- 平日大人料金
- 830円
- 休日大人料金
- 980円
- 料金メモ
- 【お店から】
- 地下1,500mから汲み上げた天然温泉を加水せずにご提供。良質な天然温泉で日頃のストレス解消や健康増進にお役立てください。
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