あのおふろの王様の一等凄い店舗だと噂されている、多摩百草店。
HPでは広々と映っている露天風呂が抜群の評判ですが、果たして真実か否か。
やはりここは”王様ファンクラブ”としては一度行ってみないとお話になりません。
それにしても、遠い。中央高速、府中インターから多摩川を越えて、更に川崎の山の中へ。
聖蹟桜ヶ丘駅や高幡不動駅から無料送迎バスが出ているようですが、アクセスはイマイチ。
多摩市の百草は日野市の百草の飛び地。日野市の百草はかつては「茂草」と書いた。「もぐさ」は「よもぎ」のこと。
参考:https://folklore2017.com/timei100/058.htm
ガストを目印に山道のような勾配のある斜面を登っていくが、既に外套もまばらになり、真っ暗な部分も目立ち始める急な坂を更に上へ。
帝京大学の校門が見えて、坂が下りに差し掛かり始めると、いつものあのおふろの王様のロゴが見えました。しかし、山深すぎるでしょう。アクセスは本当に悪いです。
広い駐車場は、ゲートが(今日は)開放されていて、駐車券もなく出入りは自由で空いています。
それでは、早速中へと入って行きましょう。
「おふろの王様」系列は、もともと1998年に株式会社ホットネスが設立したもの。1999年に一号店となる都内初のスーパー銭湯「おふろの王様 光が丘店」をオープンさせ、その後も次々と店舗をオープンさせるなど、順調に拡大していき、2014年には相鉄不動産販売株式会社から「ゆめみ処ここち湯」の四店舗を取得し、「おふろの王様」チェーンとした。2015年、株式会社ホットネスは東京建物リゾート株式会社に吸収合併され、現在では同社の運営となっている。
参考:Wikipedia
Contents
お食事処のシステムにガッカリ、ご飯はハイクオリティ
玄関口は小綺麗な感じで、さすが王様シリーズといったところでしょうか。そしていつもの、「いいお湯できてます」の看板がお出迎え。
大井町店のような都心も良いですが、やはり郊外型が何かとスペースが余分に取ってあって広々としていますね。
入館料を支払おうとすると、会員システムがあるようで、おや、となりました。会員って何?大井町には無かったはず。
聞いてみると、この店舗専用の会員システムがあって、少し安くなるとのこと。
ここで会員になると大井町でも使えるの?と聞いたところ、使えませんとにべもなく言われてしまいました。
よく解らない。せっかくの系列なのに、店舗ごとで更に客を囲ってどうするつもりなんでしょう。系列にはしてあるけど、他の店にまで湯めぐりする客なんぞ居ないぞ、ということなんでしょうか。
ただ、モバイル会員にはモバイルポイントが全店でつきます、と言われました。えっ、じゃあさっきの会員は何なの?
どうやら店舗別の会員とモバイル会員があるようで、二重の会員システムになっていて解りにくかったです。
しかも!支払いが現金のみ。いや、人件費を削減するのは良いと思いますし、その分で他のクオリティの向上に回しているのだとしたら良いのでしょうけど、最近はどこもかしこも自動化というか…。
受付のスタッフさんが良い対応をしてくれるだけで気分が盛り上がってお湯を楽しめたりするんですが、いきなり券売機に出迎えられてしまうと、ここもB級か…と思わざるを得ません。
受付を過ぎるとこれまたいきなり、待合と言うかお休み処と漫画の棚。これは今までに見たことないレイアウトで斬新ですね。
ただ、漫画にしろ、雑誌ににしろ、人がこんなによく歩く動線の所で読ませようとしている感じが、とりあえず漫画を置いておけば良いだろう、というようなやっつけ感を感じてあまりしっくり来ません。
そして、おふろの王様にはありがちな広い食事処。ここも結構広いです。
この三分の一でもお休み処に出来なかったんでしょうか。そりゃ、お食事処はお金が稼げるので、商売的には解るんですが…。
そしてなんと!ここも券売機。メニューも何もわからないのにいきなり券売機。
後ろに人が並んでいたので、じっくりと時間をかけて選ぶことも出来ず、取り敢えずおススメのメニューを。
食券を出してブザーを貰って、席を選ぶとそこにメニューがどっさりと置いてあります。
いや、順番逆!!!!!!
え~、こんな食べ物もあったか、勢いで天ザルにしちゃったけど、温かいものが良かったかなあ、なんて考えつつ今更メニューをパラパラします。
王様!これ、順番本当におかしいと思います。タッチパネルもあまり好きではありませんが、せめてそっちにしてください。
ただ、出てきた料理のクオリティにはびっくり。メニューの綺麗な写真とそっくり。
大体、こういうのはメニューの六割欠け、七割欠けは当たり前でしょうがないな、と思う所なのですが、ここは本当にメニューの写真の商品がそのまま出てきたかのようなクオリティでこれは凄かった、称賛します。
not女性専用!解りづらいお休み処
お腹がいっぱいになったので、お風呂に行く前に一休み、と館内を散歩します。
こっちにはリクライニングチェアがあるのね、と軽く見てみると、えっ、ここ全部女性専用なの?ちょっと、それにしたって場所ありすぎじゃない?誰も座ってないし。
私も座りたいけど男性はどこへ…と辺りを見渡すとえっ、ここ?というようなこのちゃぶ台がぽつんと置かれた不思議なスペースがあって、マジか…と笑ってしまいました。
ちなみに、よく見てみるとリクライニングチェアは特定の席のみが女性専用だったらしく、男性も使用して良かったみたいなのですが、この表示は無いでしょう…。これではこの部屋全部が女性専用だと思ってしまいます。
紛らわしい。案の定、男性は誰も居ませんでしたし。これは良くないと思います、改善してほしいところです。
雰囲気がイマひとつ。脱衣所でスマホはマナー違反です!
さて、お風呂に行くか、と階段を上って…またがっかり。
見てください、この階段。きっと設計した人は木枠の中だけでって考えたのでしょうが、べたべたと周りにまで敷き詰めるようにポスター・チラシが貼ってあって、雰囲気が良いのにとても勿体ない。
人の振り見て我が振り直せ。良い教訓にさせてもらおうと思います。
さて、脱衣所。
今日は空いているせいなのでしょうか、綺麗にしてあってとても好感が持てます。比較的新しく感じますね。これを見ると大井町の方は多少年季が入ってきたな、と思わざるを得ませんね。
ところがここで凄く不快な出来事が一つ。
スマホを弄っている人が居るのです。しかも隠れてコソコソやるわけでもなく、椅子に腰かけて堂々と。ここ、脱衣所ですよ?マナーを疑います。
なるほど、先ほどから話題にはしませんでしたが、そこら中に「脱衣所でのスマホ禁止」のポスターが貼ってあったのはこういうことだったのですね。気分最悪です。客層が悪いと言わざるを得ません。こんなに空いているのに当たり前のように居るのだから、混んでいる時はもっと居るのだろうな、と思いました。
更に気になったのが、スタッフが近くを通っているのに、見て見ぬふりなのか単に辺りに気を配っていないだけなのか、いずれにせよ注意をしてくれないので更に気分が悪くなりました。
やれやれ。気分を直してお風呂に行ってみましょう。
露天は期待外れ。それでも、悪くはない
ここは露天が売りだと聞いていたのですが、内湯も良いですね。
まず照明が良い。この明るさと色温度。
暖色系で心地よく安らぎますし、明るすぎず暗すぎず適度なバランスを保っています。
意外とこの塩梅が難しいんですよね。照明は雰囲気づくりの大きな根幹を担っているので、これ一つで印象が大きく変わってしまう、本当に大事なポイントです。
天井の高さも申し分ありません。これが十分無い所だと、室内が蒸気でもわもわとして圧迫感を感じさせます。
なので、天井の低い店舗では換気で対応するしかないのですが、今度は逆に風が無駄に起きて寒くなってしまいます。レスタはこのせいで少しひんやりと寒かったですね。
洗い場が湯船から隔離されているのは非常に大事なことです。お互いが見えないように作られているのが、これが本当に大切なんです。
特に湯船に浸かっている時に人の洗う姿が目に入ると、意外と忙しなく感じてしまってゆっくりとお湯に浸かれないんですよね。
室内の確認が終わったところで、さて、いざお湯に入りましょう。
今日は白湯から入ってみます。ここは40℃と、このお店のお風呂では少し高めの温度設定。この、お湯に入った時のジーンと来る感じが堪りませんね。
白湯というので水道水だとは思いますが、今日のような寒い日は丁度よく合いました。
次に不感湯。不感湯といえば王様。大井町にもあって、あっちは薬湯のようなことをやっていましたが、こちらではノーマルの不感湯でした。夏は最高なんですが、冬は少し寒く感じますね。
それでも、結構な人数の人が中に入っていました。最近のぬる湯ブームの中心的な存在ですね。
体温に近い温度となる34℃~37℃のお湯につかることを「不感温浴」と言う。体温に近いために熱くも冷たくも感じず、エネルギーの消費も一番小さくなる温度である。つまり、気分が悪くならない限りは思い切り長湯が出来る。温泉の場合は長湯するほど薬理効果は高まるので、温泉をあえて加温せず不感温帯で提供されていれば薬理成分が吸収されやすくなる。ただし、体温に近い温度なので二酸化炭素泉、硫黄泉の中の硫化水素泉など血管拡張効果が高い泉質でなければあまり体は温まりません。
参考:http://onsen-s.com/n009-siawase2-11.html
さて、いよいよ露天に行きましょう。ここは露天が売りなようですし、来る前から楽しみにしていました。広々としているという噂とHPの写真は真実なのでしょうか。
違いました。
そこまで広くないです。これなら丘の湯の方が広いです。写真と言うのはやはり怖いですね…。
しかし、広さを味わいに来たわけでは無いので気を取り直してお湯に浸かってみましょう。
岩風呂はやはり雰囲気があって良いですね。ただ、人工温泉なのでそういうものだと思って入るべきです。
それにしても消毒液臭い。次亜塩素酸というやつですね。どこの湯船もこの匂いがします。鼻が慣れるまではちょっと嫌な臭いです。
この中央にある生け垣がナンセンス、大きすぎる。すれ違う時にぶつかりそうになります。
超音波で作り出すという白濁のお風呂の方が少し熱いです。ここで少し温まって屋根付きの岩風呂の方に行くことにしました。こっちは一人ずつ区切られていて水深もそれなりに深く温まります。
雨のことを考えて露天に屋根があるのは良いのですが、今度は晴れの日につまらない。
ここのように半分だけ屋根がかかっているのがちょうど良いのかもしれないと思いました。
サウナは二種類、楽しみ方がわかると面白い
お風呂で良く温まったので、次はミストサウナに行ってみました。
ここもよく蒸気が効いています。広さも結構あってなかなか良いですね。
ちょっとしたアトラクション要素もあって、定期的に部屋の中央に配置された二つの壺から蒸気が噴出されていて、これが物珍しくて楽しめました。
ただ、この蒸気は大変熱いので触らないほうが良いです。(興味本位で少し触りました)
次は高温サウナです。これがまたかなりの高温で肌にビリビリと来ますが、それでも、冷水で湿らせた手拭いがあれば結構な時間入っていられます。
ここにもテレビがあるのか…と思いつつ下を向いていたら寝てしまいました。ちょうどお客さんが減って空いていて心地よくなっていました。
しかし、サウナマットが欲しい所です。どうも深々と腰掛ける気にならないのは私だけでしょうか。
サウナで温まって、水風呂に入って、それから寝ころび処という床暖房のある場所で空を仰ぎながら横になります。
これは良い、ちょうど満月が出ていたこともあって、優雅な気持ちになれました。
最近寒くなってきたこともあって余計になのですが、ぜひおススメしたいのが、水風呂に入った後に露天の風呂へと行くことです。寝湯に行く時もぜひ試してほしいところです。
というのも、下手にお湯で温まってから寝湯に入ると浸かっていない半分が寒い!
そこで、水風呂に入ってから行くと、肌表面より外気温の方が温かいので、寝湯に入っていない部分も心地よくなります。
これは本当におススメです。気づくのに何年もかかりましたが。
色々と堪能しているうちに、時間が過ぎて客層が変わっていきます。
何故かグループ客が多く、湯船でしゃべっていることが多いので、ピンで行かれる方はそういうお風呂なのだと解った上で行くべし。
こういう他の人たちのお喋りを聞いても、世相が聞けて良い、ともっと大らかになれれば良いのでしょうが。
閉店時間は大井町は26:00なのですが、こちらは25:00でした。
大井町の方では最後まで客がわんさか居ますが、こちらはもうまばらです。それにしても長居しました。
口コミ
他の利用者の方はどのような感想を抱かれているのか、調べてみました。
まとめ
最初がかなり期待しすぎなところはありましたが、そこそこは良かったです。
星三つと言ったところでしょう。
露天風呂の写真詐欺には少しだけガッカリしましたが、値段も安いですし、そこそこ満足することが出来ます。
あとはアクセスの悪さが少し気になったのと、お休み処の改善を希望してこの評価になりました。皆さんもぜひ行く時は露天に過剰な期待を寄せない様にしてください!
店舗情報・アクセス・料金・営業日・営業時間
- 店舗名
- おふろの王様 多摩百草店
- レビュー評価
- ★★★☆☆(3)
- アクセス
- 〒206-0001
東京都多摩市和田1352-1
- 電話番号
- 042-311-2603
- 営業時間
- 9:00~翌1:00
- 定休日
- 無し
- 平日大人料金
- 800円
- 休日大人料金
- 900円
- 料金メモ
- 深夜料金無し
- 【お店から】
- 東京建物リゾートが東京・神奈川を中心に展開する温浴施設「おふろの王様」は、「最上質の時間(とき)を提供し続ける企業へ」~感動・喜び・癒し~という企業理念の下、元来お風呂好きな日本人のために、個性ある店舗を作り、美容や健康、ふれあいをキーワードに「なくてはならない癒しの場」を提供させていただいています。
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