ここは風水設計の施された風水温泉なのだとか。何でも深大寺の龍脈を取り込んでいるらしい。しかし、それよりも驚くのは白いタオルが茶色くなるほどの黒湯でした(洗濯しても落ちません)。建物は古いけど、田舎者の私には何となく落ち着く温泉で、他人に勧めようとは思わないけど個人的に気に入った!
湯守(ゆもり、ゆまもり)は、温泉(源泉)の管理人である。
湯守が任ぜられたのは主に封建制度が存在した時代からである。温泉が存在する土地の領主から管理を任されたり、売り上げを納める代わりに温泉の利用を独占する許可として湯守の地位が与えられた。また代々湯守を与えられた一族がその地位を継承していった。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Contents
送迎バスは1時間に1本
京王船調布駅から送迎バスで10分。公式サイトには所要時間7〜8分と書いてあったけど、それよりも少し遠いと思いますよ。駅に降り立ってみても、専用のバス停はありません。調布駅中央口を出て右手のタクシー乗り場あたりに来るらしいので、建物の陰で待っていました。すると「湯守の里」と書いた白い送迎バスが到着。10人乗れるくらいかな?
バスに向かって歩き始めると、どこからともなく3、4人ぞろぞろとお客さんらしき人たちが集まって来ました。あれ~、みんな、どこに隠れていたのだ?
湯守の里につくと、なんの説明もなく運転手はさっさとおりて、お客さんは放置。少しというか、かなり無愛想なんじゃなかろうか。入り口は小さく、建物はごちゃごちゃしている感じで、初めて来た人には、どこへいけばいいのよ? このわかりにくさって風水と関係あるの?
内部は老舗旅館風?
暖簾をくぐると、薄暗い木造の建て物だなぁという印象。よく言えばアンティーク、悪く言えば、小汚い。
何の案内もなく、表示が出ているわけでもないので、どうしていいかわからなかったのだけれど、先に入ったお客さんが左側に行くからついて行ってみた。ここに靴箱がある。靴箱も古い木製で、昔の小学校モードかなぁ。靴箱のキーを受付に持って行くシステムらしい。
受付は二人いて、フリーか1時間(カラスの行水と名づけられている)を聞かれました。1時間ではゆっくりできないし、タオルは持って来ていたから、タオルなしのフリーで1000円を選びました。
フリーと言うと、当たり前のようにタオル付きになりそうだったから、タオルなしでと伝えると、「あ、安い方ですね」と言われてしまった。愛想の良い普通のお兄さん、といっても30〜40くらいの人だったから、言い方に少しびっくり。特に悪気があるような感じではなかったけど、高校生でもそんなこと言わないでしょ。
風水設計だから? わかりにくい施設
受付をすませると、指定のコインロッカーキーをもらいました。料金は後払いで、このキーについているバーコードで、店内の支払いがすべて一括されます。お土産処、休憩スペースを抜けると、右側にリラクゼーションの受付と2階へ上がる階段、左側が温泉の入り口。休憩スペースは外にも出られて、足湯もできます。温泉に来てわざわざ足湯?と思ったけど、利用客はちらほらいました。ここの温泉は黒湯だけど、足湯は白湯。足湯は温泉じゃないらしいです。
リラクゼーション受付をちらっとみると、アカスリお試しが3100円とありました。実は前からアカスリとはどんなことをするのかが気になっていたので、今日は時間もあったし、人生初のアカスリを予約! 湯で温まってからということで40分後に予約を入れました。支払いはバーコードで後払い。
温泉は男湯と女湯の間に番台があります。テレビでしか見たことのない、人生初の番台にちょっと感動。でも、テレビで見たことのある銭湯の番台とは、ちょっと違った雰囲気のように思います。なんというか、単なる受付? まぁ、番台を利用することはなかったけど。
受付からこの温泉の入り口に来るまでが長い。距離的に、遠いわけではないけど(そんなにだだっ広い施設ではないし)、廊下を渡りながら2、3回曲がるので、初めての人にはわかりづらい。どこから温泉にいけるの? って感じでした。
天然の素材にこだわった浴槽
脱衣所は壁にロッカーが並んで広い創り。トイレは個室が一つでドライヤーは4台。スキンローションやヘアトニックと一緒に、ヘアワックスまでありました(笑)
内風呂は大浴場とサウナと体を洗うところ。シャンプー、ボディーソープは完備されていて、シャンプーは男湯にしては珍しく2種類ありました。普通のと、メンソール入り?かな。メンソール入りを使ってみると頭がスースーしました。
内風呂は天然素材にこだわってるというだけあって、椅子も石でできていました。温泉でもプラスチックのイスが多いけど、石の方が「天然温泉に来てる!」って感じがして、いい感じです。使われている波動石からは気のエネルギーが出ているのだとか。残念ながら波動は感じませんでしたけど。
だけど、ここの湯は人の体液と同じ濃さの「等張性」で、体への負担が少ないらしく、たしかに長く入りやすかった気がします。内の温度は41度くらい。外湯はぬるめだから温まるなら内風呂がオススメ。
ただ、気がつくとタオルが茶色に。他の黒湯ではタオルの色が変わったことはありません。お湯が濃いからなのか、天然素材ゆえに成分がお風呂の縁につきやすいのか。サウナ内は塩釜風呂という創りで、普通のサウナよりも芯から温まる感じがしました。
外にはアンモナイトの化石
ここの温泉は地殻変動で地中に閉じ込められた海水が、地熱によって温められたものらしく、化石海水とも呼ばれるそうです。そのためか、外湯の真ん中にはアンモナイトの化石がありました。ただ、あるってだけでとくに感想もないけど(笑)
外湯は一人で入る五右衛門風呂、電気風呂も兼ねてる大きい浴槽、滝見風呂、和アロマ風呂。空を半分塞ぐ暗い緑が多くて、作られていない感じの自然は気持ちがよかったけど、その分、湯船には葉っぱや何打かわからいものがたくさん浮いていました。ゴミじゃないとは思いつつ、もう少し定期的に、まめに掃除をしてもいいのでは?
五右衛門風呂は下からお湯が出ている掛け流し式。ざばーっとお湯を溢れさせながら入るのはプチ贅沢な感じ。千と千尋の神隠しで神様たちがお風呂に入るシーンってこんな感じなのかななどと考えるでもなく、感じてました。
アロマ風呂は最初かすかに何か匂いがしただけで、よくわかりませんでした。説明書きも香り風呂だけ。滝見風呂は公式のサイトの写真に比べて、チョロチョロと流れているだけ。ここが一番残念でした。入ってから、「え、もしかしてこれが滝のお風呂?」と気づいたくらい。とてもマイナスイオンが発生しているようには思えません。
初アカスリ体験!
アカスリの指定の時間になったので、外湯にある専用の扉からリラクゼーションルームへ。ドアノブに サウナパンツがかけてあって、それを履いて中に入ります。中にいたのは20代半ばくらいの日本人のお姉さん。勝手に想像で、アジア系の外国の方と思っていたのと、40代くらいのイメージだったので驚きました。
あとで知ったけど日本人のきめ細かいサービスが売りらしいです。手にアカスリ用のグローブをつけて全身を擦ってもらいました。普段は石鹸で手洗いだけだからたくさん出るかなだと思ったけど、思ったほど出ない……。初めての人は意外と出ないらしい。刺激されて代謝が良くなり、2回目以降の方がたくさん出てくるそうです。予想と少し違ったけど、終わった後は肌がスベスベでした。
食事処は酒飲みが多い
二階に上がると、休憩所と食事処があります。休憩所は大きい畳の部屋に雑魚寝という感じ。食事処は座敷とテーブル席があります。メニューは特に多くもないけど、バラエティーには富んでいると思う。飲み物は水の他にいくつかのお茶類もセルフで飲めました(黒豆、ルイボスティー、ハイビスカスティー)。
15組入るかなってくらいの小さめの食事処だけど7割くらいはお客さんが埋まっていていました。お酒を飲んでいる人が多かった印象。近所の平日休みの人が来るのかな?
食べたのは「ゆもりそば」840円。普段そばを食べないから基準がわからないけど、おいしかったです。とろろ、きつね、卵など具もたくさんで、この内容ならそんなに値段も高いとは感じませんでした。
古い感じの温泉が好きだから温泉内だけなら個人的に☆4か3でも良いかなと思った。清潔感、駅からの遠さ、接客の印象のマイナスを考えると3か2かなぁというところ。正直、温泉に入りに来てるから、接客はよっぽどじゃなければ気にしないと考えれば、休みの日に黒湯を堪能しにくる分にはリピートしてもよいと思った。
店舗情報・アクセス・料金・営業日・営業時間
- 店舗名
- 深大寺天然温泉 湯守の里
- レビュー評価
- ★☆☆☆☆(1)
- アクセス
- 〒182-0017
東京都調布市深大寺元町2-12-2
- ホームページ
- http://www.yumorinosato.com/
- 電話番号
- 042-499-7777
- 営業時間
- 10:00~22:00
- 定休日
- 年中無休
- 平日大人料金
- 1,000円
- 休日大人料金
- 1,100円
- 料金メモ
- 深夜時短割(1h)あり
60分以内
大人 平日 800 / 休日 90021時より受付 60分以内
*閉店22時までの利用 平日大人500 / 休日 600
- 【お店から】
- 大寺天然温泉湯守の里は、訪れる人みなさまに風水パワーが
高まるように設計を施した風水温泉です。
どうぞごゆっくりお風呂をお楽しみください。
- 訪問履歴
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1回目 2015/04/04
【現地レポ】調布深大寺・湯守の里|ただ古いだけだった。清潔感や設備的にこれはない。セールスポイントもよくわからないし、どうにかしようよ。
2回目 2018/04/29
【現地レポ】深大寺天然温泉 湯守の里 |タオルを染めるほどの黒湯。接客は悪いがお湯はよい。この古さ加減に意見が分かれる。
3回目 2018/04/30
【現地レポ】深大寺天然温泉 湯守の里|お湯はよいが設備が単にふるい、もうすこし手を入れればいいのにと思わざる得ない。
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