「埼玉の北欧」と呼ばれる飯能・宮沢湖畔を見下ろす最高のロケーション。
値段も張るけど設備良くて、フツーのお湯を上品に演出。
これは大資本・湯楽の里グループにしかできない、さながらリゾート開発温泉でした。
Contents
「喜楽里別邸」…これはヤバい…路線かも
「湯楽の里」グループの湯というと、 フツーなお湯、フツーなセルフサービスの食事、ボディケアなどがそろった、 可もなく不可もないファミレスみたいなイメージを皆さんも持っていると思います。
私(貧乏ライターくろたま)も、昭島温泉湯楽の里、春日部温泉湯楽の里、を現地レポしましたが、正直フツーな印象。
そんな湯楽の里系列が、未就学児入場禁止のオトナのための高級路線として展開している「喜楽里別邸」シリーズ。 茨城県に2店舗と埼玉県の宮沢湖温泉があります。
そんな宮沢湖温泉喜楽里別邸、どうせテキトーなお湯にチャラチャラした施設を付けただけと、 あまり期待しないで訪問しましたが、ここはヤバい…
本気度がビシビシ伝わる実力を徹底レポします。
池袋から50分、バス10分で着く「埼玉の北欧」
池袋から西武線に乗って50分で飯能駅に到着。
駅前ロータリーから、北欧をイメージしたテーマパーク「メッツァ」行きのバスが 10~20分おきに出ているはずが、コロナウイルスの影響で、運休中!
貧乏ライターくろたまには、とてもタクシー利用は無理!
仕方なく、約30~60分に1本の「武蔵高萩駅」行きのバスを待って、乗り込みました。
「メッツァ」と「ムーミンバレーパーク」
飯能市街地の北にある宮沢湖。
昔、くろたまは冬のワカサギ釣りで行ったことがありますが、 ゴルフ場に囲まれたフツーの池だった。
ところが、最近、森に囲まれた池が北欧に似ているというコンセプトで開発が進んで、 湖畔にロイヤルコペンハーゲンなどのショップやカフェが立ち並び、 アウトレットのように散策できる「メッツァ」(入場無料)が完成。
隣には、フィンランドのアニメ「ムーミン」の世界が体験できる 「ムーミンバレーパーク」(有料)も整備されて、これら2つの施設がある宮沢湖エリアは、 埼玉の北欧と言われる観光地になりました。
というわけで、メッツァも温泉も駐車場は「川越」「所沢」「大宮」ナンバーでいっぱい。
サイタマ県民が穴場の観光地としてひいきにしていることが伺えます。
「宮沢湖温泉」バス停の前に、ありました、 ドーン!と
喜楽里別邸のホテル?いやデイスパらしからぬ規模の建物!
これには、くろたまも少しひるんだ。中身はいったいどうなんだろう…
強気な料金設定と広い館内
入り口からなにやら高級感が漂っています。
壁には、料金表があります。 この日は土日料金。
温熱房・岩盤浴がセットになった「ゆったりコース」が、 平日1,390円、休日1,590円。
タオルセット付きの「シンプルコース」が、 平1,030円、休1,050円。
埼玉の相場としては、少し高めな感じです。
靴箱は無料。カギも自分で管理する方式です。
フロントでは、透明なビニールシート越しに、お姉さんたちがてきぱきと対応している様子。
ここは、実は温熱房・岩盤浴がかなり充実していることでも有名。
温熱房・岩盤浴とは…
「高温に熱せられたモンゴル式火釜(プルガマ)から発せられる遠赤外線が、身体の芯まで温めます。
また、心地よい発汗でデトックス(毒素排出)効果をはじめ体調改善や美肌効果にも期待できる岩盤浴もあわせてお楽しみいただけます」
(パンフレットより)
そこで、岩盤浴込みのセットのゆったりコースにしようかと、お姉さんに聞くと、
「コロナ対策で、通常の半分の方しか部屋に入れませんので、岩盤浴もお待ちする時間がありそうですー」とのこと。
うーん…くろたまはそこまで岩盤浴にこだわりは無いなぁ。
そこで、入浴とタオルセットが付いた 「シンプルコース」(1050円)をチョイス。
料金後払いで、精算用のリストバンドを受け取ります。 それにしても館内は広いなぁ…
とりあえず、受付前のお土産コーナーもかなり充実しているので、さっそくチェック。
埼玉名物の狭山茶の新茶があります。
産直の野菜も売っています。
待合ロビーには、新聞が読めるソファーが並んでいて、一休み。設備が整っています。
フツーなお湯が、なぜか「効く」温泉
さて、いつもは食事してからお湯に行くくろたまだけど、今日はお風呂から攻めてみよう… というわけで、さっそく男湯へ。
脱衣場も広くて、ロッカーも200番まであるのは、さすが湯楽の里。
ありました、温泉分析表
アルカリ性単純温泉 湯温32.4度 湧出量毎分67リットル
かけ流しの「源泉風呂」と、循環式の「展望露天風呂」などがあります。
加水・源泉風呂は、湯張り時に加水する場合あり。その他の湯は加水あり。
加温・入浴に適するようにすべて加温あり。 循環・源泉風呂以外循環式。
消毒・すべての湯で塩素系薬剤を使用。
うーん…これはお世辞にも泉質は期待できないかも…
アルカリ性単純温泉について…
「アルカリ性単純温泉の泉質は、弱アルカリ性であることから、肌の角質をとる美肌効果があり、また身体にやさしい成分の温泉なので、多くの方に楽しんでいただける温泉です」(パンフレットより)
→要は何の特徴も無いお湯ってこと?
あまり期待しないで、とりあえずレッツ入湯!
かけ湯をしてから、まずは外にある 「源泉風呂」に向かいます。
ありました、丸い形の源泉風呂!
5人くらい入るといっぱいな感じだけど、なんと日曜日なのに誰もいない!これはラッキー。 注ぎ口から、ほんの少しずつお湯がチョロチョロ出ているのが、源泉かけ流しの証拠かも。 なんでも毎分67リットルしかないそうで。
ドボドボと注いでいても、実は循環の温泉施設がたくさんある中で、これはある意味正直さを感じます。
お湯に浸かって、おや… アルカリ性なので、肌がすべすべします。
でも、それ以上に体に染みる何かがある… うまく言えないけど、効く感じ。
不眠症のくろたまはアルカリ性推しだけど、ここのお湯は、意外なくらい、いい!
炭酸水素イオンが約300ミリグラムもあることが関係あるかもしれないけど、同じくアルカリ性の「昭島温泉湯楽の里」にも、「高尾山口極楽湯」にも無い、「効く感」(なんじゃそりゃ)が半端ない。
宮沢湖の眺望がウリらしいけど、ほんの少し見えるだけ。
でも、このお湯は、正直、来て良かったなぁ。
不眠症は、睡眠薬飲んでも効かなくてつらいけど、このお湯は薬以上に良さそう…
隣の「展望露天風呂」は、10人くらい入れる大きさで、より宮沢湖と秩父山地が見えるという眺望がウリらしいけど、残念ながらほとんど見えない。
こちらは、少しぬるめの循環湯ですが、塩素の臭いがするのが残念。
しかし、狭い湯船が多い湯楽の里チェーンにしては広くてまずまず。
この「展望露天風呂」が、雑誌などで取り上げられる時に、必ず載っています。
要はインスタ映えするんです。
お次は、「陽光のもと天然温泉が流れる床に寝ころんで、ゆったりとした時間をお過ごしいただける開放感あふれる温泉浴です」(パンフレットより)という「寝ころび湯」へ。
これは、温泉が流れるというより、お湯が5センチくらい張ってあるだけ。
先日レポした久喜の「百観音温泉」は、小川のようにサラサラとかけ流しだったので、こちらは少し期待外れ。やはりお湯の湧出量が少ないと節約しないといけないみたい。
でも寝ころんでみると、これはこれで楽。
思わず寝落ちしそうなくらい気持ちいい。
予想外に満足できた露天風呂を後にして、内湯に戻ります。
まずは、どこの施設でも大人気の高濃度炭酸泉。 残念ながら5人入ればいっぱいな狭さで、くろたまも順番待ち。
しばらくして場所が空いたので、レッツ入湯!
設備が良いらしく、すぐに肌に泡がシュワシュワ。
いやー、アラフィフのくろたま、心臓に特に持病は無いけど、炭酸泉に入ると楽になるんだよなぁ。もう歳だな
そして、やはり関門のサ道。
まずは「塩サウナ」からチャレンジ。 7人くらい入れる広さで、真ん中に塩の入った壺があります。
貧乏症のくろたまは、代金の元を取ろうと塩を身体に塗りまくり、そして局部にまで塗り込んだ時、悲劇は起きた! アソコが激痛! あわてて、部屋の外に飛び出してシャワーで洗い流します。いやー、慣れないことはするもんじゃない…
気を取り直して、今度は「展望サウナ」へ。 中は15人くらい入れる広さで、お飾り程度に窓があって宮沢湖が見えます。
遠赤外線のサウナはなかなかの温度で、身体がとても火照ってきます。 これなら、わざわざ岩盤浴に行かなくても満足かも。
そして、水風呂。水温計は17度。 ゆーっくりと、脚からチャレンジ。かなり冷たい… あれ、でも肩まで浸かると、逆に不思議と温かくていい感じ。お子ちゃまな、くろたまにはわからないけど、「整う」って、こういうこと? とりあえず、さっぱりしたところで、お風呂を後にしました。
森と湖の絶景に圧倒される
休憩場所を探して館内をさまようと、「テラス入り口」の表示があります。
そのまま外に出たくろたまは、あぜんとした。 眼下に見下ろす宮沢湖と遠くの秩父山地、そして取り囲む圧倒的な森の緑。
これは絶景だわ…
テラスには、ゆったり過ごせる椅子や丸テーブルのほか、ハンモックまであります。
くろたまは、椅子に座って、しばらくボーっとして過ごしました。
少し遠いけど、お湯も良かったし、景色もいいし、来て良かったなぁ…
そういえば、今朝は早起きしたので、眠い。 仮眠スペースは…ありました。
隣には、女性専用の仮眠スペースも。これは、女性には嬉しいですね。
リラックスしたくろたまは、1時間ほど寝落ち。 ここは、のんびりできるなぁ。
さて、目が覚めてすっきりしたところで、お腹がすいてきました。
そこで食事処に向かいます。 レストランは入り口は1つですが、本来ビュッフェ営業の「湖畔茶寮」と、そば処「玄水庵」に別れています。
湖畔茶寮は、コロナウイルス対策で、臨時メニュー。
それにしても、おしゃれなレストラン。
窓の外側いっぱいに宮沢湖と森の景色で、これはやられた。
このシチュエーションは、デートに最適です。まるでリゾートホテルのようだ…
しかし!くろたまは、「デイスパの価値は天ざるそばにあり」という妄想にとらわれているので、あえて景色の見えない、玄水庵に向かいます。
さっそく、「天せいろそば」(1140円)をオーダー。
なんでも、「冷たいそばは、すべて十割そばですよ」との店員さんの説明だったので、期待して待ちます。
待つこと10分、天せいろそばを受け取ります。
いただきまーす。 ん、そばが十割の割には、ざらざら感が無い。しかも明らかに、市販のそばを茹でただけの感触… そうか、ここは、湯楽の里チェーンだった。 お蕎麦屋さんのクオリティを求める方が間違いだった。
天ぷらもサクサクしているし、まあいいか…それにしても1,140円、相場かなぁ。
食事を終えて、再び館内をさまようと、2階に岩盤浴のお客さん用の休暇スペースがありました。
ほかには、ボディケアとアカスリのスペースがありました。
久しぶりに足の裏マッサージを受けたい衝動に駈られたので、値段を聞いてみると、 「足つぼは、20分2500円になります」とのこと。 ちょっと高めだなぁと、残念ながらスルーすることに。
結局、またテラスに出て、森と湖をみながら、またボーっと休憩。
いやー、湯楽の里ってリゾートホテルだっけ? このロケーションは反則だよな…
しばらく景色を楽しんで、フロントで精算を済ませて、ゆっくりおうちに帰りました。
口コミ
他の利用者の方がどのような感想を抱かれているのか、調べてみました!
レストラン、マッサージ、アカスリ、岩盤浴など充実しています。
露天風呂は少し高いところにあり、森の中の温泉という感じ。内風呂3つ。
岩盤浴は洞窟のような個室もあり、ゆっくりできる。
→森の中の温泉!まさにその通りでした。大人同士でゆっくり出来ます。
なんといってもいいのはここのバイキングです。
1610円とバイキングにしては安いのですが、その種類もありますが、それぞれの料理の質がいいです。
すくいあげの豆腐や地元名物味噌ポテトなど手作りの物が豊富で、ついつい食べ過ぎます。
そしてお風呂へ。
お風呂も露天が湖が見えたり、寝湯もあったりといいですし炭酸湯もあります。
岩盤浴も広く何十人とは入れます。(音が響くので何十人も入ったら落ち着かないですが)
お気に入りの場所の一つです。
→こちらのバイキングは人気のようですね。コロナ終息後に早く復活するといいな。
施設は新しくていい感じです。寝湯があったのもいい。土曜の16時に訪問したのですが、男湯は洗い場も浴槽もすぐに入れました。
展望スペースがあるのも珍しくていいですね。しかも展望スペースにはハンモックが置いてあるのもいい。蚊の出ない時間にきて涼みたかった。
→平日は終日無料の駐車場も土日は時間制限あり!混雑することもあるので、バス利用がオススメ。蚊が出る季節はハンモック利用は注意が必要!
コロナ対策
2020/04/27
新型コロナウイルス対策について
当店では、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、以下のような取り組みを行っております。皆さまのご協力をお願いいたします。
2020/05/26 ※6月4日更新
営業再開と店舗内各施設ご利用時間のお知らせ
5月24日(日)より営業を再開いたしました。なお、当面の間は一部施設において、下記の通りサービス内容の変更および営業休止とさせていただきます。
◎湖畔茶寮:ビュッフェ形式を中止し、オーダー形式に変更
◎涼みカフェ:営業休止
今後の状況につきましては、当店ホームページにてご案内いたします。
2020/06/01
回数券・招待券等の有効期限延長のご案内
臨時休館の影響を踏まえ、下記の通り回数券・招待券の有効期限を延長させていただきます。
対象:2020年3月31日有効期限の回数券、2020年2月1日~2020年9月29日までに有効期限を迎える招待券
延長期間:2020年9月30日(水)まで延長
まとめ
今回の宮沢湖の喜楽里は、普段使いのお風呂というより、もはやスパリゾートでした。
値段も高めだけあって設備は立派。
お風呂や、食事処で、湯楽の里らしいショボさも、ありましたが、値段以上に満足できるスケールでした。
気になるのは、混雑状況。 東京の名湯「さやの湯処」のように、ネットで確認できるので、混みあう時間を避けることもできます。
今回は、日曜日の訪問でしたが、それほど混雑はしていませんでした。施設が大きいことで、人が多くても、それほど気にならない印象です。 湯楽の里チェーンのノウハウでリゾート開発は、反則かも。でも、その底力を見せつける実力を垣間見た気がしました。
https://yumeguri.club/saiyo
店舗情報・アクセス・料金・営業日・営業時間
- 店舗名
- 宮沢湖温泉喜楽里別邸
- レビュー評価
- ★★★★☆(4)
- アクセス
- 〒357-0001
埼玉県飯能市大字宮沢27-49
- 電話番号
- 042-983-4126
- 営業時間
- 9時~24時(最終受付23時)
- 定休日
- 年に数回メンテナンスのためお休みする場合がございます。
- 平日大人料金
- 1,030円
- 休日大人料金
- 1,050円
- 料金メモ
- シンプルコース平日夜間割引料金910円※18時~
ゆったりコース平日夜間割引料金1,270円※18時~
- 【お店から】
- 埼玉県飯能市の天然温泉施設「宮沢湖温泉 喜楽里 別邸」。
小学生以上を対象とした、大人向けの空間でお寛ぎ頂けます。
最高のロケーションと、極上のリラクゼーションを心ゆくまでご堪能下さい。
- 訪問履歴
-
1回目 2020/06/06
【現地レポ】宮沢湖温泉喜楽里別邸|湯楽の里が誇る最高グレード!平1030休1050タオル付きで値段高めもまずまずの湯!もはやデイスパではなく高級リゾート!カップルの楽園!
- 近隣店舗
- この店舗から5Km圏内 (地図で見る)
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