あの湯河原温泉が都内で堪能できる。
「どうせ運び湯でしょ」というあなた、侮るなかれ、本当に味わえます。
タンクローリーで毎朝届くお湯は、かなりクオリティの高い硫酸塩泉。
料金フィルターのおかげでお客さんの民度も高いセレブな万葉倶楽部の実力を徹底レポートしまーす!
Contents
「上質な温泉」を全国展開する万葉倶楽部
もともと写真現像の会社が異業種参入して始まった万葉倶楽部グループ。
いったいどんな会社でしょうか?
万葉倶楽部
「都会にいながらくつろぎの温泉郷」をキャッチフレーズに万葉倶楽部は、1997年の町田・万葉の湯からスタートしました。
その後2001年には小田原お堀端万葉の湯、2003年にはだの湯河原温泉万葉がオープンするなど成長を続けます。
中でも集大成とも言える、2005年に開業した横浜みなとみらい万葉倶楽部は、当サイトでもレポートしていますが、横浜ベイエリアの眺望が素晴らしく、当時話題のスポットとなりました。
現在では、北海道から九州まで9店舗のデイスパを展開しているほか、系列のホテルも多数。
「上質の温泉・宿泊・食・憩いを提供する」という、日本を代表するセレブ路線の温泉施設となっている次第です。
町田の万葉の湯は、2011年にリニューアルオープン。地上8階建ての、岩盤浴や足湯庭園を備える施設として新たなスタートを切りました。
「いつでも、手ぶらでも、一日中温泉旅行気分」をウリに、毎朝タンクローリーで湯河原からお湯を運んでいるとのことです。
「南町田グランベリーパーク」が最寄り駅
この町田の万葉の湯までのアクセスは、なんと言ってもクルマが便利!
東名高速の横浜町田インターチェンジから200メートルという好立地で、駐車場も200台収容。
しかし、悲しいかな私、貧乏ライターくろたまにはマイカーなんて夢のまた夢…
東京都のはじっこにある町田万葉の湯は、駅から歩くと少し遠いのが現実。
そこで、調べてみると、JR横浜線・小田急線の町田駅と東急田園都市線の南町田グランベリーパーク駅から無料シャトルバスが出ているとのこと。
とはいっても町田駅発着は2時間に1本と少し不便。
そこでこの日は、30分から90分に1本出ている南町田グランベリーパーク駅から向かうことにしました。
南町田グランベリーパーク
もともと南町田駅にはショッピングモールがあってにぎわっていましたが、町田市と東急グループがタイアップして再開発。
駅周辺のショッピングモールと鶴間公園の緑地をコラボレーションし「南町田グランベリーパーク」駅として、2019年に新たな町開きのスタートを切りました。
「スヌーピーミュージアム」などの注目スポットも人気を集めているほか、モンベルなどアウトドアやファッションのお店も200以上あり、注目スポットになっております。
渋谷駅から東急田園都市線に揺られると、所々に緑が広がる、高そうなマンションと一戸建ての町並みに圧倒されます。
ああ、貧乏ライターくろたまには場違いな路線だ…洗濯物とボロアパートの東武線沿線住民時代が懐かしい…
約35分ほどで「南町田グランベリーパーク駅」に到着しました。予想通り、駅前にすぐ、コジャレた町並みが広がっています。気のせいか、行き交う人々もおしゃれに見えます。
東京・湯河原温泉万葉の湯_コジャレたグランベリー駅前グランベリー口改札から右に向かい東急ストアの前の階段を降りると、すでに万葉の湯の送迎バスが停まっていました。
東京・湯河原温泉万葉の湯_便利な送迎バスさっそくバスに乗り込んで、揺られること10分、東名高速のすぐ横に建っている8階建ての、ホテルも併設している万葉の湯に着きました。
東京・湯河原温泉万葉の湯_ホテル併設のデカイ建物た、建物がデカイ!さっそく、エレベーターでまずは7階のフロントを目指します。
まさかの靴持ち歩きと強気な料金
7階に着くと、フロント前はかなり雑然とした様子。
まずは靴を預け入れるロッカーを…あれ、ロッカーが無い!
替わりに、皆さん入り口の横に掛けてあった袋に靴を入れてフロントに向かっています。
なんでも、この袋を脱衣場のロッカーに入れなければならないそうで、面倒だし、不潔な感じで少し残念。
もし次のリニューアルがあるなら、是非とも靴ロッカーを導入するなど改善してほしいところです。
東京・湯河原温泉万葉の湯_雑然としたフロント周りフロントのお姉さんたちは、仕事が事務的で、フツーに利用するマル特セット入館料が2300円(税別)と、かなり強気な料金を告げられます。
実はくろたま、事前にwebでお得なクーポンをチェックしていたので、同じ値段でワンドリンクサービス券込みにしてもらいました。
岩盤浴は800円(税別)と、やや高めでこの日は見送り、やはり王道にサウナで汗をかくことにしました。
岩盤浴「心石庵」(ここちあん)
一般料金800円(税別)、有料会員500円(税別)で、ヒーリングスペースの麦飯石ルーム、女性専用の室温43度の和み房「橙(だいたい)」、室温50度のブラックシリカなどの「碧(あお)」、トルマリンとラジウム鉱石の「翠(みどり)」を備えています。
ゆったり過ごしたい方は利用しても良いでしょう。
東京・湯河原温泉万葉の湯_岩盤浴入り口話はそれましたが、料金は後払いということで、精算用リストバンドを受け取ります。
「タオルと館内着は脱衣場にありますので、ご自由に使ってください」とのことで、値段的に当然だとは思いますが、手ぶらで来ても値段は変わりません。
コロナウイルス対策で、まずはお風呂に向かうようにwebで促していたので、初めから、6階の大浴場に向かいます。
運び湯とは思えないクオリティ
東京・湯河原温泉万葉の湯_男湯のれんとレンタル浴衣脱衣場入り口に、館内着(作務衣)と浴衣の用意があり、好きなサイズを選べます。
脱衣場ロッカーはリストバンドの番号指定制。
靴の入った袋を入れるわりに狭く、奥に傘を立てる穴もあり、衛生上どうかな…
とにかく、裸になってレンタルタオルを手に、
レッツ入湯!
かけ湯して、お目当ての露天風呂に向かいます。
ひ、広い!20人は入れそうな大きさ。
無色、無臭の透明な湯が満ちています。
肩まで浸かると、どうせ運び湯…
いや、これはいい!
東京・湯河原温泉万葉の湯_露天風呂(公式サイトより)
少し塩素の臭いがするけど、確かに湯河原温泉のお湯と変わらない。
ベタつかず、さらっとした、実に上品なお湯です。
源泉名、湯河原温泉万葉の湯(湯河原混合泉)
湧出能力、1日93.6トン(毎分65リットル)
ナトリウム・カルシウムー塩化物・硫酸塩泉
弱アルカリ性・低張性・高温泉
温度、72.6度
なるほど、確かに源泉は素晴らしい泉質。
これをタンクローリーで運んで来るという発想は、時間が経っても良い湯が楽しめるとの、確信があったということかなぁ
その昔、徳川将軍時代に「湯汲み道中」として、湯河原温泉を殿様のために江戸まで運ばせていたそうだけど、この町田の湯は、さながら現代の湯汲み道中だなぁ
東名高速のインターチェンジすぐという立地も、運び湯には理想的だ…
なんてことに思いをはせつつ、少しぬるめの「湯河原の湯」、気に入ってしまいました。
柵の隙間から、江戸時代の大山詣りで有名な大山と丹沢山地の山並みがきれいに見えます。もっと天気が良ければ富士山も見えるそうです。
東京・湯河原温泉万葉の湯_丹沢山地を望む〈館内の別の場所から撮影〉ああ、あの丹沢の向こうの箱根山から、このお湯は運ばれているんだ…
気持ちいいお湯だし、空いているので貸切状態で、すごく贅沢な気分。
在宅勤務で痛めた腰に効きそうだし、不眠症も治りそう…来て良かったなぁ…
「源泉かけ流し」や、「足元湧出温泉」にこだわる温泉マニアも世間にいるので申し訳ないけど、別に運び湯でも、気の持ちようで楽しめればいいんじゃないかなぁ。
と温泉道に新たな悟りを開いてしまいました。
露天には、ほかにも寝ころび湯や、薬草成分の溶け込んだ石の湯もあり、丹沢山地を眺めながら、のんびりしてしまいました。
東京・湯河原温泉万葉の湯_石風呂、寝湯、浅湯(公式サイトより)個室気分が味わえる食事処
さて、お腹もすいてきたなぁ、ということで、いったんお風呂を出て、浴衣を着て5階に降ります。
5階には、食事処兼無料休憩所の「憩い処」があり、お昼時ですがけっこう空いています。
東京・湯河原温泉万葉の湯_テーブル席の食事処奥の方に進むと、個室タイプの食事処「万葉庵」があります。
これら2つの食事処はメニューが共通ということなので、「1人でも万葉庵、いいですか?」とスタッフに聞くと、もちろん大丈夫です、とさわやかな返事だったので、個室に向かいます。
東京・湯河原温泉万葉の湯_個室タイプの万葉庵メニューは和食中心ですが、醤油ラーメン690円(税別)といった、高めでも比較的リーズナブルな料理もあるようです。
東京・湯河原温泉万葉の湯_多彩なメニューが並ぶ「デイスパの食事の極意は天ざるそばにあり」
という妄想にとらわれているくろたまは、天せいろそば1250円(税別)の大盛り(150円増し)を、タブレットでオーダー。15分ほどで運ばれてきました。
東京・湯河原温泉万葉の湯_コスパは並みの天せいろそば正直、天ざる1250円は強気なお値段と思ったけど、そばは粗挽き風でまずまず。
大盛りのためか、そばつゆが2セットついてきたので、好感が持てた。
天ぷらも油が良いのか、サクサクしており、まあ、お値段通り。そば湯も頼めば持ってきてくれました。個室でいただくシチュエーションも良かったです。
多彩な休憩室、ボディケアも充実
個室でゆったりランチした後は、休憩室のある4階に降ります。
読書室もあり、コミックが壁一面に並んでおりました。
東京・湯河原温泉万葉の湯_マンガたくさんの読書室他にも、ゲームコーナーやキッズルームもあり、幅広い世代がターゲットなのが伺えます。
それにしても、館内は掃除が行き届いていて、ピカピカ。ネットの口コミでも掃除の評価が高いのが納得できます。
リラックスルームは、会員専用の「プレミアムルーム」と、通常のリクライニングチェアの部屋があり、女性専用スペースもあります。
東京・湯河原温泉万葉の湯_リラックスルーム(公式サイトより)リクライニングチェアは、プレミアムルームでなくてもテレビ完備でBS放送も観れるのが嬉しいところ。しばらくくつろいでいるうちに寝落ちしてしまいました。
目が覚めて3階に降りると、なんと8種類のウェルネスメニューなどがありました。
バリエステ、足流療術、ボディ&フットケア、タイ古式マッサージ、アモイ式オイルセラピー、あかすり(お風呂の階)、エステティックサロン、英語式リフレクソロジー。
東京・湯河原温泉万葉の湯_ウェルネスメニュー(公式サイトより)そこで、くろたまは足裏(足つぼ)マッサージをしたかったけど、30分3000円からということで、今回は断念しました。
少し体が冷房で冷えてきた…そういえばサウナがまだだった、という訳でエレベーターで再び、6階の大浴場に向かいます。
平均点なサ道と珍しい水素風呂
のれんをくぐって、再びレッツ入湯!
少し身体を温泉で温めてから、無料の給水器で水分補給して、まずはミストサウナへ。
7人くらい入れるスペースで、フツーなミストサウナです。霧に包まれて身体が温まります。
東京・湯河原温泉万葉の湯_サウナ(公式サイトより)
次はいよいよ高温サウナへ。
メガネを棚に置いて、15人くらい入れるやや広めの部屋に入ります。
なんでもロウリュが好評とwebにあったので、期待していたけど、コロナ対策か、中止していたのが残念。
熱くなったので、かけ水して、18度の水風呂へ。貸切状態できれいな水だったので満足。
整いますー。他のお客さんもいましたが、顔を洗う方は無し。民度高いなー。
内湯には、このほか「水素風呂」なるものがありました。水素風呂?
東京・湯河原温泉万葉の湯_水素風呂(公式サイトより)なんでも体の中の悪玉活性酸素と結びついて単なる水にすることで、健康に良いそう。
入ってみると、マイクロバブルで、炭酸泉ではない、ちょっと染み込むような感じ。
気のせいか身体にじんわり染みました。
東京・湯河原温泉万葉の湯_内風呂(公式サイトより)仕上げは、内湯にもある少し熱めの湯河原温泉の湯。
無味無臭でも、良い湯なのがわかり、改めて来て良かったなぁ…
すっかり満足してお湯を後にしました。
口コミ
料理がしっかりしている
プレミア会員になれば駐車場も平日なら無料
炭酸泉はないが代わりに水素泉
サウナ 岩盤浴も小規模ながらある
タオル 浴衣の交換もできる
若干高めですがお客さんのマナーも他店に比べれば全然いい
価格設定が若干高めの為 学生など若い子が少ないのでお客さん自身のマナーもしっかりしている様思えます。
アナウンスなどはあまりしていないがお客さんが自主的に店舗がお願いしているルールを守っている感じ
近くのスーパー銭湯は設備も充実し低価格でいいのですが夏休みに入り学生が増えマナーに問題が…
館内では食事 お風呂 岩盤浴以外マスクをする様お願いしていますが指摘されなければマスクをしようとしない人もいる
こんな心配はここでは無用ですね。
→民度高めでマナーの良さが印象的でした。同じエリアのスーパー銭湯はマナーが悪い方もいるようですね。
→バスタオル使い放題は、ありがたいサービス。温泉の塩素のにおいは、若干気になりますが清潔に気を配っているのはとてもイイと思います。
→アメニティが充実しているので手ぶらで行きたい方にはオススメの施設。強気の値段ですが、活用すれば元はしっかり取れそうです。
屋上の足湯庭園と小田原のかまぼこで湯河原気分満喫
精算のため7階のフロント階に戻ると、外側に見晴らしの良い足湯がありました。
ここも湯河原温泉を使用しているとのこと。夜はライトアップされてカップルで楽しめるスペースになっています。
東京・湯河原温泉万葉の湯_天空の足湯広い空が気持ちいい!
さらに、お土産コーナーには、神奈川県の特産品がたくさん並んでいます。
中でも、小田原名物のかまぼこが充実していて、「いわし揚げ」830円(税別)を家族のお土産に購入しました。お土産まで湯河原気分とこだわりを感じます。
東京・湯河原温泉万葉の湯_お土産に小田原蒲鉾もフロントで精算しましたが、入館料と天せいろそばとかまぼこで、4,966円成り!
うーん…改めて痛いお値段。さすがセレブな万葉倶楽部、仕方ないかな…
帰りは町田駅行きの送迎バスを利用しました。
まとめ
今回は初めての万葉の湯ということで、正直、運び湯には期待していなかったけど、お湯もかなり堪能できました。
また食事処や休憩室など設備はさすが万葉倶楽部といったところ。
ただ、やはりお値段が…
ここはやはり、湯河原温泉まで行ったつもりで、お金を落とせば満足できる施設。
また町田方面に出かけた時には、立ち寄ろうかと思いました。
店舗情報・アクセス・料金・営業日・営業時間
- 店舗名
- 東京・湯河原温泉 万葉の湯
- レビュー評価
- ★★★☆☆(3)
- アクセス
- 〒194-0004
東京都町田市鶴間7丁目3番1号
- 電話番号
- 042-788-4126
- 営業時間
- 24時間営業
- 定休日
- 年中無休
- 平日大人料金
- 2,300円 館内着タオル
- 休日大人料金
- 2,300円 館内着タオル
- 料金メモ
- ■深夜料金(深夜3時以降は、深夜料金を頂戴いたします)
大人(中学生以上) 1,700円(税別)
■入浴のみ(60分)
大人(中学生以上) 1,150円(税別)
■ 朝風呂入浴(午前5:00~9:00)
大人(中学生以上) 1,200円(税別)
- 【お店から】
- 万葉集に詠まれる名湯
湯河原温泉を東京にいながらにして味わえる。
まさに都会の温泉郷。
毎朝、タンクローリーで運ぶ源泉がそれを可能にしています。
本物の名湯を露天風呂や石風呂など、
さまざまな楽しみ方で堪能し日々の疲れを忘れ、
心と体に安らぎを与えてくれます。
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1回目 2020/08/15
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