埼玉県東部の田園地帯に突如現れる、圧倒的スケール感の異世界。
混雑を避ければ、雰囲気・お風呂・食事全てに大満足!
銭湯に行くんじゃない、旅行に行く心持ちで。
まずはお急ぎの方へ、杉戸天然温泉 雅楽の湯をざっとご紹介。
営業時間 | 10:00〜24:00 |
料金(大人一般) | 平日1,100円 休日1,200円 タオルセット・館内着付 19時以降の入館で200円割引 (タオルセットのみ) |
岩盤浴 | 平日550円 休日650円 |
お食事(ビュッフェ) | 1,680円 |
お食事 (和食レストラン) |
350~1,280円 |
キャッシュレス対応 | 各種クレジットカード・交通系IC(Suica/Pasmo) iD・PayPay利用可能 |
送迎バス | あり(東武動物公園駅より) |
電話 | 0480-53-4126 |
天然温泉あり。泉質は中性・高張・塩化物温泉。
Contents
- 1 雅楽の湯とは?
- 2 アクセス
- 3 入店前から雰囲気抜群!庭の景色とアロマで癒される館内。
- 4 料金は基本的にタオル込みのフルセット。
- 5 雰囲気抜群の館内は粋な気遣いが光る。
- 6 源泉湯は奇跡の泉質を堪能、スタイリッシュなシルク湯との対比も良し。
- 7 露天は炭酸温泉に源泉生湯のバリエーション。雨に弱い?
- 8 雰囲気重視の岩盤浴。どう考えてもこのキャパは…
- 9 食事:人気のビュッフェはスーパー銭湯のレベルを超えている!?
- 10 足湯やお休み処でゆったり(したい)
- 11 口コミ:子供連れが少ない大人の空間、休日は混雑必至。
- 12 混雑状況について 快適に過ごしたいなら要チェック!
- 13 お得情報・クーポンまとめ
- 14 アルバイト求人情報
- 15 まとめ
- 16 店舗情報・アクセス・料金・営業日・営業時間
雅楽の湯とは?
運営会社は清河寺温泉と同じ
日帰り温泉施設、喫茶店等を手掛ける三和興産株式会社が運営。
さいたま清河寺温泉は同社が運営する姉妹店である。
そんな清河寺温泉で成功を収めた三和興産が、そのノウハウを活かしスケールを大幅にアップさせた施設こそ、今回レポートする雅楽の湯である。
さいたま清河寺温泉
こちらも都市部からやや離れた場所にも関わらず、遠方から来店する人も多い人気施設。
温泉旅館気分が味わえると評判。レビューはこちらをご参考に。
※雅楽の湯のポイントカードが一杯になると、清河寺温泉でも入館が1回無料となる。
雅楽の湯 名前の由来とは?
雅楽の湯がある杉戸町の歴史は、1500年前に遡ると言われている。
江戸時代には日光街道が杉戸を通り、本陣や旅籠などが軒を連ねる宿場町としてにぎわい、古くから「雅楽(うた)」と呼ばれてきたことが由来となっている。
ニフティ温泉ランキング 5年連続で全国1位!
ニフティ温泉は、全国15,000件以上の温泉情報が集まる最大級の温泉口コミサイト。
毎年、全国の施設の中から人気温泉ランキングを発表している。
雅楽の湯は、このランキングで2013~2017年の間、全国1位の座に輝いている。
ちなみに、2019年のランキングでは上位5位を埼玉県の施設が独占。
埼玉県民はこの事実をもっと誇るべき。埼玉に住む喜びに浸って、どうぞ。
そんなスパ銭戦国時代・埼玉の中でも1位に君臨する雅楽の湯は、名実ともに大人気の温泉である。
アクセス
雅楽の湯は埼玉県 北葛飾郡杉戸町にある。
利根川を渡ると茨城県、江戸川をはさんで千葉県と隣接する、埼玉東の果てである。
筆者も埼玉県在住ではあるが、「杉戸?秩父の方か?」などと思っていたら真逆でした。
杉戸はかつて日光街道の宿場町として賑わったが、いまはわりに地味なエリア。
県民としても「東武動物公園の近く」の方が伝わりやすいそう。
車でのアクセス
圏央道 幸手ICから約7分 東北自動車道 岩槻ICから約30分
※大型駐車場完備 約170台(無料)
高速ICからは近く、アクセス自体は悪くない。
問題は駐車場のキャパ170台、人気の割には広くはないような…
姉妹店の清河寺温泉は、施設規模は小さいにも関わらず200台、
同じく県内人気店の、竜泉寺の湯 草加は400台と、
他施設と比較しても止められる台数は少ない。
電車でのアクセス(レポート)
東武伊勢崎線「東武動物公園駅(東口)」から徒歩約25分。
(大宮駅から約30分 東京駅から約50分 )
有料特急「りょうもう」が停車する為、東京エリアからもアクセスはしやすい。
無料送迎バスあり。10時~21時出発 本数は1時間に1、2本
(詳しい運行スケジュールはこちらを参照)
ということで、東武動物公園駅にやって来ました!
駅を降りるとそこは動物の国…なんてことはなく、意外とひなびた雰囲気なのね。
動物公園までは駅から徒歩16分と、意外とかかるので駅周辺はただの「郊外の駅前」。
雅楽の湯までは無料送迎バスが出ているので、今回はそれを利用する。
バス停までは、駅から4分ほどかかる。
橋を渡り、バス停は駐車場の一角。大きな看板が出ている為すぐにわかる。
バス、かわいいな。
バスは13人乗りの小型バスと心もとなく、週末には「満員で乗れなかった」という口コミもちらほら。出来るだけ時間に余裕を持って向かおう。
バスに揺られること5分、雅楽の湯に到着。
入店前から雰囲気抜群!庭の景色とアロマで癒される館内。
さあ到着!
施設に入るまでの小道が作られており、期待感を高める。
日常→非日常への誘い方に、姉妹店の清河寺温泉のエッセンスを感じる。
この庭園からして素晴らしい。植え込みの手入れが行き届き、雑草感が全くない。
バスから降りてすぐ館内に入れるのに、雰囲気が良すぎてしばらく徘徊してしまった。
入店すると、何やら良い香りに包まれている。
日常に無いのに、親しみがあるような匂い。正体はこれか。
アロマディフューザーのS.aromaという装置が設置されており、空間演出に一役買っている。
香りは、ラベンダーやヒノキなどをメインに調合した雅楽の湯オリジナルアロマを使用。
この香りが本当に心地よく、いい匂いなのにしつこさがなく、リラックスした気持ちになる。
下足ロッカーはコインレスタイプではあるが、設置数は多くない。
駐車場・バス・ロッカーのキャパシティでだんだん狙いが見えてきた。
混雑しすぎると折角の雰囲気も台無しになるからか。
料金は基本的にタオル込みのフルセット。
大人 平日1,100円 休日1,200円
(タオルセット+館内着付き)
夜割料金(19時以降)平日900円 休日1,000円
(タオルセット付き)
岩盤浴 平日550円 休日650円
平日でも1,000円超え、と思いきやタオルセット・館内着付きで完全手ぶらでの来店が可能。
他の施設でもタオルや館内着を借りると何だかんだ高くつく。
雰囲気やお風呂のクオリティの高さを考えると、むしろ良心的な価格ではないだろうか。
決済方法は現金の他に、クレジットカードや、 交通系IC(スイカ、パスモ等)、iD、PayPayまで利用できるのは嬉しい所。
雰囲気抜群の館内は粋な気遣いが光る。
検温を済ませ、館内受付へ。
館内利用はリストバンドにて一括清算。
今や当たり前になりつつあるシステムだが、財布を持ち歩いて小銭を取り出して…という動作は「日常」に引き戻されてしまうのでこれは嬉しい。
館内図はこのようになっている。
受付を中心に左へ進むと食事処、右がお風呂と岩盤浴、といった構成。
わかりやすく、混雑を防ぐ見事な動線。
まずはお風呂の方に進む。廊下も旅館の様な風情。BGMなどが無いのも落ち着いていて良い。
大きな窓で採光ばっちり、フロア材の色合いが良いね。また、館内ではあらゆる所から中庭が眺められるようになっている。やはりこの施設、庭に関するこだわりが半端なく、中庭にも入り口と同じように手入れが行き届いている。
この庭は「雅楽の森」と名付けられ、様々な植物が植えられている。
また、感心させられたのが、分煙の行き届き方。せっかくお風呂でさっぱりした後に、喫煙室からの匂いが気になる、という方は多いらしい。
こちらでは、お風呂への通路にあった喫煙室を廃止し、食事処側のみの利用に変更。
喫煙スペースとお風呂の動線を被らないようにしている。脱衣所前にカウンターがあり、こちらで館内着や岩盤浴着を受け取る。
ドリンクやアイス等も販売しており、休憩所や岩盤浴での水分補給が出来る。
ここは施設で唯一落ち着きが無かった場所。おばちゃんがドタバタしていたのが気になった。
自販機が浴場・岩盤浴入り口近くに無いのもあり、物販もこなすおばちゃんが仕事は中々ハードそうだった。
館内着は作務衣で、独特なサイズ感。
少し服やズボンの丈が短いので、1つ上のサイズを選んでも良いかもしれない。
女性は3種類から好きな色を選ぶことが出来る。
脱衣ロッカーももちろんコインレス。
竹のフロアにダークブラウン系の内装で雰囲気○。前後間隔広めなのもよし。
レンタルタオルや館内着など、(強制的に)荷物が増えるので大きめのロッカーが多い。
アメニティとして、男性側にも化粧水や塗るグルコサミン、ピーリングジェルなんかもおいてある。これはむしろ温泉地の宿泊施設によく置いてあるイメージなので、こんな所でも温泉旅館雰囲気ポイント(ORFP)を稼いでくるのはさすが。
惜しむらくは洗面台、ドライヤーの数が少ないことか。
5台しかなく、風量も多くないタイプなのでグループ客でもいようものならたちまち占拠されてしまう。
従業員の方がこまめに清掃・消毒を実施しており、滞在中だけでも3回は確認できた。
例によって女性従業員の方が清掃しており、気になる人は…といういつものパターンだが、雅楽の湯はHPでこの問題に言及している。
<男性浴場の清掃スタッフについて>
可能な限り男性脱衣所は男性スタッフが清掃させて頂きますが、 まだ現状では短時間ですが女性スタッフが男性脱衣所に入ることが ございますので予めご了承下さいませ。 昼の時間の男性スタッフの採用がかなり厳しい現状がございます。 それができている他店様もご案内したいところですが、 当店では残念ながら把握ができておらず 誠に申し訳ございません…。 その体制が整い次第、ホームページでご案内させて頂きます。
しっかりVOC(顧客の声)を収集・対応をしているんだなと感じた。
難しい所ではあるが、利用者側の気持ちを分かってくれる姿勢だけでも親しみが沸く。
源泉湯は奇跡の泉質を堪能、スタイリッシュなシルク湯との対比も良し。
浴場に入ると湯けむりが立ち込めており、温泉の良い香りが充満している。
この施設はどこにいても本当に良い匂いがするな。
洗い場は20席程度と施設規模にしては小さめ。
隣との仕切りがあるが、1人当たりのスペースは広めで、窮屈という感じはしない。
換気のためか窓が解放されており、外からの空気が入ってきて少し寒かった。
アメニティは、ごく普通のシャンプー・コンディショナー・ボディソープ。
館内入口で使用されていた、オリジナルアロマのシャンプーとか作っても面白いかも。
洗い場ももっと良い匂いになるはず、雅楽の湯さんご検討ください。私は買います。
内湯生源泉湯(湯温:43℃ キャパ:10~15人)
内湯の生源泉湯は圧巻のスケール。湯量の潤沢さからか、湯けむりも部屋中に立ち込めている。天井が高く、立派な梁作りになっていて、湯治場を再解釈した空間だなという印象を受けた。
また、この部屋で浴槽の占める面積は半分にも満たないのだが、あえて余白を広く取っているからか、余計に大きく感じる。
この空間で温泉にゆっくり浸かれることだけでも価値があると思う。
雰囲気に圧倒され、いよいよ湯舟にIn!…と思ったら2、3歩分段差が。
そうか、段差を広くとるタイプか。
肩まで浸かれる人数が少ない点と、温泉が濃いので足元が見えづらく踏み外しの危険があるのが難点か。
温泉はその名の通り源泉を使用しており、加水・加温が一切行われていない。
その為、時期によって湯温が異なるのも特徴。
それもそのはず源泉の杉戸みやび温泉は湯温が46度と、
元々が適温に近い超貴重な温泉。
塩分と鉄分の香りに加え、わずかに硫黄の香りも感じられる。
黄土色の温泉の泉質は抜群で、肌寒い日でも湯冷めしなかった。
シルクの湯(白湯 湯温:39℃ キャパ:5~6人)
は?デザイナーズマンションか?かっこよすぎ。
こちらも空間の使い方が見事。源泉湯とのギャップがすごい。
ゴザ敷きに黒大理石の床面が最高にクール。
オール木製の浴槽はメンテナンスが難しいので、通常タイルが使われるが、
非日常感の出し方は、浴槽のタイルの隠し方にあると思ってます。
その点こちらは素晴らしく、浴槽は木の淵・枕に囲まれており、お湯の色で底は全く見えない。非日常そのものである。
窓があり半露天となっているが、訪問時は雨天で気温も低かったからか、窓は閉められていた。
本来は窓越しに露天の景色を楽しめるのだろうが、窓が結露してほとんど外が見えなかった点は残念だった。
こちらは白湯だが、超微細な気泡が発生しており、乳白色のお湯が楽しめる。
新陳代謝が活発になり、血行促進効果が期待できる。
やや塩素臭が気になった点は残念。
ジェットバス(湯温:40℃ キャパ:4人)
HPに掲載すらされていないが、内湯にはいわゆるジェットバスもある。
座り湯タイプで、4か所からのジェット水流が身体をほぐしてくれる。
ここは比較的普通で、特筆すべき点は無いのだが、若い団体客はここをスルーする傾向があるので(独自データ)、「おひとりさま」にとっては安息の地。
シルクの湯が見える位置にあるので、混雑時は虎視眈々と待機するのもアリ。
サウナ(室温:82~90℃ キャパ:15~20人)
スタンダードなドライサウナで、室温は上段89℃、下段83℃を指していた。
段数は3段で横長タイプの構成。高低差が小さいため、温度の変化も控えめ。
二重扉で温度が逃げにくくなっている点がグッド。
テレビは室内奥の方なので入り口側に座ると見えない。
サウナマットは、1時間に1回となかなかの頻度で交換。
水風呂(水温:15℃ キャパ:3人)
水風呂の前には掛け水がマナー。ここではかけぬる湯になっているのが嬉しい。
いきなり水かけると体がびっくりするからね。
壁に備長炭があしらわれており、それを伝って水が流れ込んでくる。
炭は塩素臭を化学反応で低減したり、不純物を濾過する効果があると言われている。
その為か、あまり塩素臭が感じられないのが嬉しい。
水温は15℃ほど。うん、中々の冷たさ。水深が深めで、中腰姿勢で肩まで浸かれる。
底の方で水流が出ており、水がかき混ぜられることで「温度の羽衣※」が破れ、水温以上に体感温度が冷たく感じる。サウナ施設ではお目にかかるが、スパ銭にも入っているとは。
※温度の羽衣
タナカカツキ氏発祥のワード。サウナ後に水風呂に入って少し経つと、肌の表面に生成される。温度を中和させ、冷たさを感じなくさせてくれるもの。まるで羽衣をまとっているかのようであることからこう呼ばれる。
サウナ~水風呂はキャパも大きくなく、ロウリュウ等のイベントもなし。
特に目新しい点は無かったものの、随所でサウナーをも唸らせるポイントを備えていた。
サウナ後は外気浴へ!
露天は炭酸温泉に源泉生湯のバリエーション。雨に弱い?
源泉湯と同じく「余白を広く取っている」庭園。
露天にはデッキチェア・畳の休憩所が。
ととのいスポットはデッキチェア4脚・畳はキャパ5~6人と少な目。
とはいえ、露天全体・庭園の風景を見渡しながらゆったりと出来るため、ディープリラックス不可避。
休日は基本的に空き待ちの状態。
高濃度炭酸温泉「浮雲」(湯温:39℃ キャパ:10人)
炭酸泉も天然温泉!こちらは循環しているため、お湯は透明に近いが舐めるとしょっぱい。
竜泉寺の湯の炭酸温泉と似た感じで、こちらは風情をプラス。
炭酸の噴出し口の注意書きもあり。
浮雲とは大きく出たな、と思いつつも入って露天の景色を眺める。
一番高いところに配置されており、源泉から潤沢に立ち上る湯気がさながら雲海のようで、ネーミングにも納得。
ぬる湯なので長く浸かれるが、炭酸泉と塩化物泉のw効果で体が温まりやすいのでのぼせないように気を付けよう。
開店当初はこの炭酸泉は無かったそうで、しっかり業界の流行を抑えつつ、独自性も出しているのには頭が下がる。
岩風呂(循環式温泉 湯温:41℃ キャパ:10人)
露天の中心はこの岩風呂。こちらは40℃程度の適温泉。
こちらはなかなか広く、屋根付きのエリア、開放感のあるエリア、少し狭めの一角に分かれている。
屋根付きのエリアでは光の反射で温泉が緑色に見え、違う表情が楽しめる。
源泉あつ湯(湯温:45℃ キャパ:6~8人)
こちらも生源泉を使用、これは熱い!
あつ湯が岩風呂・ぬる湯が屋根付きというフォーマットって誰が考えたんだろうか。
湯上りはシャキッと熱いお湯で締めたい派なので、この温度もあるのは嬉しい。
つぼ風呂(生源泉 湯温:41℃ キャパ:3人)
こちらも生源泉使用。
一番奥にあるにも関わらず絶えず人が入れ替わっていた。
3つしかないので殴り合いでの争奪戦が始まる…と思いきや子供さん連れに順番を譲るなど紳士な対応が見られた。心の荒みも浄化するリラックス空間です。
お風呂は雰囲気・泉質・バリエーションどこを取っても素晴らしく、温泉通からライトユーザーまで楽しめる構成になっている。
弱点があるとすれば、雨に弱いことか。
露天は屋根のない空間が多いので、炭酸泉と岩風呂の屋根部分に人が集中してしまう。
雰囲気重視の岩盤浴。どう考えてもこのキャパは…
お風呂で身体を温めたら、岩盤処・楽癒へ!
岩盤浴は施設一番奥、離れのような所にある。
脱衣所出てすぐ岩盤浴の入口があるので、お風呂からの動線は良いね。
暖簾をくぐると、ロビーを兼ねて冷房の効いたお休み処が。
中庭からの自然光が気持ち良く、籐のインテリアは風合いもバッチリ。
こちらは岩盤浴利用者専用の為、通常のお休み処が混む時間には穴場となるかも。
岩盤浴では珍しく、冷水器が設置されていた。水やドリンクを売る為に設置しないものかと思っていたのでこれは意外。
岩盤処「咲」 (室温:50℃ キャパ:16人)
低温の「咲」は男女共用スペースと女性専用スペースが8席ずつ。
入室前は「咲」自体が女性専用なのかと思ってしまった。
利用して全く問題ないのだが、少し男性には使いにくいのかも。室温の関係もあるだろうが、実際「華」の方が男性人口が集中していた。
こちらはスタンダードな岩盤の上に寝転がるタイプで、使用されているのはゲルマニウム・黄土・麦飯石・玉石の4種。
完全に寝落ちするつもりで、じっくり汗を出すならこれくらいの温度が良いよね。
岩盤処「華」 (室温:65℃ キャパ:10人)
室温高めの「華」は、岩塩が敷き詰められている。
塩サウナが無いので、何気に施設唯一の塩スポット。
岩塩には活性酸素を除去し、皮膚の老化やトラブルを防ぐ効果がある。
こちらは男女共用なので、室内は常に満員に近く、入室待ちになる場面もあった。
床暖房「優」・お休みテラス
ロビー以外での休憩スペースとしては、
床暖房の上に寝転びソファーが6席と、
中庭を眺められるテラスにデッキチェアが4席。(感染対策の為、席数制限あり)
中庭を見ながら、角度のついた椅子でゆっくりできるのは最高。
ただ、悪天候時や夏場や冬場真っ盛りだと長居するのは難しいかも。
こちらの休憩スペースについては、動線があまり良くないと感じた。
飲み物を取りにロビーに戻ってから、また岩盤浴を横切ってテラスに行くのは少し面倒。
また、席数が少ないので、飲み物を取りに行く間に他の人が座ってしまう事も。
岩盤浴エリアの中心となる「優」の近くにも冷蔵庫があっても良いのかもしれない。
岩盤浴全体としてポイントは抑えられているが、キャパやバリエーションにおいて
ボリューム不足を感じてしまった。(男性に至っては利用可能なのが18席のみ)
もちろん、中庭の眺望や部屋の高級感・清潔感等、評価すべき点も多いが、お風呂の良さに対してパワーが足りていない。
料金は休日650円と、地域最大の岩盤浴を擁する 草加 竜泉寺の湯と同価格。
過度に期待されてしまう事もあるのではないだろうか。
この岩盤浴の最大の価値は、混雑する館内で安息のエリアを確保しやすいことだと思う。
漫画やテレビもないが、それが大人の空間を作り出しているともいえる。
休日にゆっくり利用したい時は岩盤浴も大いにアリ。
食事:人気のビュッフェはスーパー銭湯のレベルを超えている!?
さあ、いよいよ食事です。訪問前から「食事が美味しい!」と噂に聞いていたのでワクワクが止まらない。
食事処は和食レストラン「みやび」とビュッフェスタイル(食べ放題)のレストラン「irodori(いろどり)」の2つに分かれている。
和食レストラン「みやび」(席数:30席)
「今日はビュッフェはちょっと…」という時には通常の食事処もあります。
食事メニューは共通のものも多いが、ビュッフェには並ばず「みやび」でしか食べられないものも。
めちゃくちゃ美味しそう。写真映えも素晴らしく、老若男女どの世代にも響きそうなメニュー。「ここでしか食べられない」メニューは旅行感を増してくれる。
ビュッフェレストラン irodori(席数:106席)
利用料金(平日・祝日共通)
大人(中学生以上):1,680円
子供(小学生):1,000円 子供(3歳~小学生未満):700円
制限時間:90分 ドリンクバー付(アルコール除く)
※食事処だけの利用は不可、別途入館料が必要。
お昼時に訪れた為、ボードに名前を書いて少し待つこととなった。片付け、消毒などで通常より案内までに時間がかかっているそう。待ち人数1組で、3分ほど待ち名前が呼ばれた。
入店前に、従業員の方から感染対策について口頭で説明を受ける。
アルコール消毒、食事を取るときはマスク・ビニール手袋着用。
こうして念押しされると、心理的にもルールを守らなきゃという気持ちになる。実際に他のお客さんもしっかりマスク手袋してました。
さて店内。席はカウンター、テーブル、座敷があり、人数や空き状況に応じて案内された席へ。もちろん、中庭もバッチリ眺められます。
休日だったが、意外と1人で利用される方も多かった。「おひとりさま」も安心。
食べ放題のお店よりも、スーパー銭湯の付帯施設の方が格段に入店しやすいよね。
店内はほぼ満席だったが、民度の高さゆえかそれほど騒がしさがなく、1人でも利用しやすい雰囲気でもある。
店内は専門店と比べると広くはないが、オペレーションの良さが際立っていた。
従業員さんはフロアの巡回・確認を連携して行っていて、料理が無くなった時の補充スピードがかなり速かったのが印象的だった。
もちろんメニューにはひと工夫もふた工夫もされている。季節の食材を使った料理や名物料理などとても楽しい。時期によってメニューが一新される為、次の来店では全く違う料理を楽しめる点も魅力。
今回訪問時は、「秋のご飯フェア」と題して、きのこや鮭をテーマにした料理が提供されていた。
特に印象に残ったのは
・ドリンク
→ジュースやコーヒー等のスタンダードから、バイキングに嬉しい「からだすこやか茶」やスムージー・黒酢などの変わり種もあり。
・カキフライ(揚げ物全般)
→揚げたてが頻繁に補充されており、保温状態も良い。中身もジューシープリプリ。
・蕎麦
→何と国産の十割そばを提供。風味・喉越し共に最高。食べ放題で良いのか。
・肉汁うどん
→埼玉名物といえばこれ。うどん自体もコシがあり、具沢山のつゆも味が濃い目で美味しい。
それぞれカレーやそば等、他の料理と組み合わせても楽しい。
・アボカドとツナの白和え
→今回のダークホース。自家製の豆腐(これも美味しい)を使っている為か、口当たりが滅茶苦茶滑らか。筆者の白和え史上No1。
・かぼちゃプリン
→大本命。かぼちゃのねっとりとした食感と、控えめな甘さが魅力の大人のスイーツ。
甘さ控えめなのに、ソフトクリームなんかをのせてやると…
はい、宇宙の真理がここにありました。
ほぼ全ての料理を食べたが、味も美味しくお腹いっぱいで大満足だった。
揚げ物から野菜、スイーツまで一通り揃っているのでどの世代も楽しめるのではないだろうか。
足りない所を強いてあげるならば、せっかく「野菜にこだわった」バイキングであるのに、
サラダコーナーにある野菜の種類が5,6種類と多くない点か。
また、大人料金が一律である点も、客層の多くを占めるであろうシニア世代には割高に感じてしまうかも。ス〇ミナ太郎みたいに細かく分ける必要はないが、少し割引があると良いかもしれない。
外食の楽しさの1つは「普段食べられないものを食べられる」点にある。
ここでは名物や特産品を使った「ここでしか食べられないもの」を、それもたくさんの種類が食べられる点が魅力である。是非一度体験してみて欲しい。
足湯やお休み処でゆったり(したい)
足湯
バイキングでお腹いっぱいになったので、少し休むとしよう。
廊下から中庭越しに見えた足湯が気になっていたので、そちらに行ってみる。
キャパは2人×3組ほどで、昼過ぎには館内が混雑してきたこともあり、満員であることが多かった。
この足湯の魅力はなんといっても静謐さにある。
館内の話し声や物音から遮断され、落ち着いた空間の中で何も考えず美しい庭園を見渡せる。こんな贅沢な時間があるだろうか。
ただし、お湯が少しぬるいかも…長居してると少し寒くなってきた。
また足湯の宿命か、塩素臭が少し強めなのは残念。
うたたね処
マットレスに枕があり、薄暗い部屋の中で横になって休めるスペース。
女性専用スペースと男女共用スペースで10席ずつ。
岩盤浴でも感じたように、やはりこちらも小さめ。
口コミ:子供連れが少ない大人の空間、休日は混雑必至。
大満足だった雅楽の湯、googleの口コミは平均で☆4.3(2020年10月時点)とやはり埼玉県トップクラス(熊谷の花湯スパリゾートが同点)。
期待以上でした。
土曜の20時頃に行ったのに子連れが全くおらず、静かに楽しめました。
露天が充実していて全てのお風呂を2周してしまいました。
スーパー銭湯とは思えないほど雰囲気がとてもいい。清潔感もあるしかなりおすすめです。
コロナ対策の換気で今の時期(10月末)はかなり寒かったです。
温泉に来たのに体が冷えました(^^;。
→泉質の良さは多くの口コミで見られたように、皆さん概ね同意見みたい。
子供さんの入場は3歳からになっており、料金や雰囲気も相まってか子供連れの方は非常に少なかった印象。
おむつの取れていない子供向けの温泉がある「竜泉寺の湯」との棲み分けを感じます。
→ビュッフェの順番を呼ばれて、現れない方が結構いたので気になってたのですが、そういうことか。これは初見殺しかも。
混雑状況について 快適に過ごしたいなら要チェック!
お風呂・食事ともに満足だった雅楽の湯、口コミでもわかるように大人気の施設。
これだけのクオリティが近場で楽しめるので、休日は混雑しないわけがない。
ただし先述の通り、お風呂や食事処の広さに対して、駐車場・下足ロッカーなどのキャパはかなり小さい。これは、館内の混雑をなるべく抑える為に、入場できる客数を絞っているのではないかと思う。
さらに、雅楽の湯HPでは「温泉IOT」と題して館内の混雑予想を1か月先まで確認できる。これはぜひ抑えておくべき。
(https://web-comieru.secureinc.co.jp/congestion/utanoyu/predict.html)
「混雑してゆっくりできない」という口コミが多くあったが、逆に聞きたい。
「混雑する時間を調べて、それを避けた上で行ったのか」と。
施設側は混雑を想定し、出来るだけの対策を講じている。さらに混雑状況まで事前に確認出来るので、利用者側も最大限施設を楽しめるように確認すべきだと思う。
お得情報・クーポンまとめ
- ニフティ温泉 入館料値引きクーポン 1,100円→1,000円
<平日限定>入館料+ビュッフェ 割引クーポン 2,780円→2,580円こちらのURLの画面を受付時に提示。
https://onsen.nifty.com/kuki-onsen/onsen010231/coupon/#200204848478 - JAF会員 入館料100円引き 1,100円→1,000円
入館時にJAF会員証を提示。
アルバイト求人情報
雅楽の湯では、2020年10月現在下記のスタッフを募集している。
【1】厨房スタッフ:時給980円~
●厨房内での調理補助、仕込み、食器洗い等の業務
【2】ホールスタッフ:時給950円~
●食事処での接客業務
【3】庭スタッフ:時給940円~
●庭の手入れ業務(剪定等)
【4】フロントスタッフ:時給930円~
●受付、清算に関する業務
【5】リネンスタッフ:時給930円~
●お風呂周りの清掃と岩盤カウンターでの接客業務
※交通費支給、食事補助あり、制服支給、深夜手当あり(法律に基づき)
詳しくは公式HPを参照。
各業務で時給も異なり、仕事内容も細分化されている印象。
気になるのは「庭スタッフ」の募集があること。
庭スタッフですって!やはりあの手入れっぷりは専属の従業員がいるのか。
片手間の業務にとどまらず、お金と時間をかけて整備されているのに感心。
まとめ
振り返ると、来店客を日常から切り離し、「非日常の癒し空間」を提供することへのこだわりを感じた。
・館内混雑への対策○
・入口・館内の景観○
・館内アロマ・浴室の湯けむり・香り
・バーコードによる一括清算方式
・BGMが無く、テレビ設置も最小限
落ち着きのある要素を多く取り入れ、逆にそうでない要素は排除する。
ここが徹底されていたのが印象的だった。
強いて弱点を挙げるならば、せっかくの岩盤浴が少しショボい点か。
岩盤浴スペースの増設・キャパの強化、部屋のバリエーション追加を期待したい。
素人考えだが、広くした岩盤浴の利用者が増えれば、館内客もそちらに流れ、混雑も緩和。
ランキング1位に返り咲き、最強の施設になり得るのではないだろうか。
利用者の事をよく考えて設計・運営されているこの施設をとても好きになった。
今後も応援していきたい。
2020年ニフティランキング、投票させて頂きました!
店舗情報・アクセス・料金・営業日・営業時間
- 店舗名
- 杉戸天然温泉 雅楽の湯
- レビュー評価
- ★★★★☆(4)
- アクセス
- 〒345-0036
埼玉県北葛飾郡杉戸町杉戸2517
- ホームページ
- http://www.utanoyu.com/
- 電話番号
- 0480-53-4126
- 営業時間
- 10:00~24:00
- 定休日
- 年中無休
- 平日大人料金
- 1,100円 館内着タオル
- 休日大人料金
- 1,200円 館内着タオル
- 料金メモ
- 夜19時以降 平900 休1000
- 【お店から】
- 埼玉県は東部。かつて日光街道の宿場町として栄えた杉戸町に開湯(2012.4.11)した杉戸天然温泉 雅楽の湯(うたのゆ)。源泉かけ流しの温泉、高濃度炭酸温泉、足湯、岩盤処、ビュッフェレストラン、和食レストラン、カットサロン(散髪、お顔そり)、癒し処(エステ、あかすり)など、一日ゆったりおくつろぎ頂ける空間をご用意致しました。
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