スパ銭激戦区にある老舗店!
地域最安も若干のパンチ不足は否めない。
良くも悪くも「いつものスーパー銭湯」。
まずはお急ぎの方へ、極楽湯 幸手店をざっとご紹介。
営業時間 | 平日:9:00~26:00 土日祝 :6:00~26:00 |
料金(大人) | 平日660円 休日770円 (タオル別) |
お食事 | 199~2,280円(くわしくはこちら) |
キャッシュレス対応 | なし (食事処はクレジットカード使用可能) |
送迎バス | なし |
電話 | 0480-44-4126 |
天然温泉あり。泉質は高張性・弱アルカリ性・塩化物強塩温泉。
Contents
極楽湯 幸手店とは?
店舗数日本一のスーパー銭湯チェーン
株式会社 極楽湯は、日本国内に45店舗(2021年1月現在)を経営している。
チェーン展開しているブランドとしては、日本一の店舗数を誇り、北海道から九州までを網羅している。
同社のコンセプトとして、「日常生活の延長線上にある上質な場」を掲げ、地域に溶け込んだ店舗運営を目指している。
定期的にコラボイベント等も実施しており、銭湯ファン以外の取り込みにも積極的。
2020年は社会現象となった「鬼滅の刃」とのコラボも。
2002年 埼玉県幸手市にオープン
極楽湯 幸手店は2002年3月にオープン。もうすぐ開店20年を迎える老舗施設だ。
ここ幸手市は埼玉県の北東部に位置し、江戸時代には日光道中の宿場町(幸手宿)として栄え、東北大名の参勤交代にも用いられた。
この埼玉県北東部、近隣には雅楽の湯や森のせせらぎ なごみ、健美の湯などスーパー銭湯激戦区。
その中でも、雅楽の湯は5km圏内にある超人気店。
広さも新しさも異なる施設との棲み分けはどうなっているのだろうか。
アクセス:駅からは近め!アクセス良好。
車でのアクセス
圏央道 幸手ICから約7分
日光街道沿い 東2丁目交差点付近
※無料駐車場150台あり
電車でのアクセス(現地レポ)
東武日光線 幸手駅より徒歩約7分
幸手駅までは、
・大宮駅から約40分
・東京駅から約1時間弱かかる。
遠方からの訪問時は、東武日光線への乗換が必要となる為、2回以上乗換が必要。
少し前の「東武動物公園駅」までは一本で行けるのに。
快晴の幸手駅にやって来ました!
すでにテンションが上がっております。というのも、
駅舎がメチャメチャかっこいい!!!
清廉さと木の温かみの融合…ずっと見ていられる。
桜の名所で知られる権現堂堤にちなみ、外装に桜吹雪があしらわれている。
内装は宿場町の印象を取り入れ、埼玉県産木材(秩父杉材)を使用し、幸手宿の面影を表現。
ここから極楽湯に向かおう。
道は殆ど真っすぐで、信号も少なく平坦で歩きやすい。10分程歩くと到着、やはり近い。
栃の看板に年季が入っていて、貫禄ある外観。春になるとサクラも咲くみたい。
料金:タオルは別だが地域最安?
大人 平日660円 休日770円(タオル別)
※土日祝は11時まで「朝割」 入館料770円⇒500円
フェイスタオル(販売) 200円/レンタルバスタオル 200円
タオルセット 400円
平日料金や休日の朝風呂はかなり安いのでは。ただタオル類がちょっと高いかな…
支払い方法は券売機の場合は現金のみ。
フロントでの会計に限り、クレジットカード(VISA、マスターカード、JCB、アメックス、ディスカバー)が利用できる。
2021年1月時点で、電子マネーには未対応。
館内:1本道の終点がお風呂の入り口。
下足ロッカーはコインレス。設置数は1,110台もある。
駐車場や館内のキャパに対して、やや過剰な気もする。
券売機で入館券を購入。受付に券を渡す際に検温があった。
お正月明けということもあり、フロント前では福袋を販売していた。
気になる中身は入浴券が5枚入+クーポンやお菓子が入っている。
入浴券だけでもかなりお得でいいね。
館内を進んでいくと、休憩スペースに差し掛かる。
こちらのスペースにはマッサージチェアが4台。多いな。
向かいには畳敷きの「うたた寝の間」が広がる。
完全にオープンな空間である。
ちょっとした仕切りがあるので、パーソナルスペースはあるのかな。
さらに進んでいったこちらはゲームコーナー。
やや強引に動線へ組み込まれている気がする。
嫌でも目に付く場所にあるので、ちょっとした待ち時間に使ってしまうのかも。
ゲーセンを越えると、ようやくお風呂へ繋がる通路が。
待合用の椅子もしっかりあっていいね。
大浴場は「上々の湯」と「悠々の湯」に分かれ、日替わりで男女が交代となる。
この日の男湯は「上々の湯」だったので、こちらをレポートする。
脱衣ロッカーは、残念ながら100円返却式。
ここで小銭を両替することで、ゲーセンや自販機で使っちゃいそう。
うーむ、計算されてるな…(笑)
ロッカーは扉のシートが剝がれている箇所もあり、老朽化が目立つ。
台数は250台ほど、縦長の大型ロッカーは12台設置。
ドライヤーは4台、洗面台は2か所あり。
ドライヤーはお馴染みのNobby。
と思いきや、新型モデルが置かれており、風量もバッチリ。
地方のスーパー銭湯チェーンあるある、日焼けマシンが設置されている。
どの年齢層の方がメインで使うんだろうか。
内湯:経年劣化?シャワーに年季を感じる…
浴室に入るとまずカランの部屋となる。壁面は結構カビが目立っている。
まずはかけ湯をするのがマナー。ここで少し問題に感じたのが、かけ湯の位置。
お湯の高さが膝下ほどと、かなり低い位置にある。
単純にお湯を掬いにくいのと、掛けた後のお湯がまた戻りそうなのが気になった。
カランは30席程あり、隣とのセパレートは無し。
シャワーは、固定式・通常のシャワーヘッド・時限式など入り乱れている。
修繕に修繕を重ねたのだろう、ある意味で歴史を感じる。
アメニティはシャンプー・コンディショナー・ボディソープ。
極楽湯ではお馴染みアルガンオイル配合、ラウレスフリーのちょっと良いもの。
この点は手ぶらでの利用も安心。
扉を隔てて、カランの部屋から内湯の部屋へ向かう。
持ち物置き棚が見当たらないと思ったら、内湯の部屋で発見。
内風呂 浮船(湯温:41℃ キャパ:12人)
内湯はこちらの一種類、天然温泉を桧の丸太が囲む浴槽。
泉質は湯冷め知らずの「熱の湯」こと、塩化物強塩温泉。
源泉名:幸手温泉 自然の湯
泉質:ナトリウム 塩化物強塩温泉
源泉温度:40.0℃ 湧出量:408 L/min
PH値: 6.9 成分総計:16,730 mg/kg
塩化物泉は汗の蒸発を防ぎ、湯冷めしにくいという特徴をもつ。
さらに殺菌効果があるので、外傷治癒にも利用される。
競合店「雅楽の湯」と、温泉の濃さ等はほぼ同じ。
ただこちらは湯温が低めなので、源泉かけ流しではないのは残念。
実際に入浴してみて、
舐めると当然かなりしょっぱく、湯上りは体が少しベタッとする。
ぬる湯ではないが熱すぎず、内湯として最適の湯温ではないか。
ヒーリングミュージックや館内放送が流れているのだが、ここのスピーカーがサビまくっていて怖かった。見た目と音のギャップ。
温箱(遠赤タワーサウナ 室温:80~96℃ キャパ:20人)
まず、入口前に給水機が設置されているのが嬉しい。
ビート板タイプのサウナマットもあり。
室内は5段の乾式サウナ。上段に行くほど席数は少なくなるので、競争率は高い。
上段に行かずともサウナストーブの前がけっこう暑いので、自分に合う場所を探そう。
テレビ付きの室内は、木の香りが殆ど無くなっており、むしろ汗の臭いが気になった。
露天:池のように大きいな水風呂!一番人気は結局テレビのお風呂?
清凛(露天水風呂 湯温:17~18℃ キャパ:8人)
サウナのあとは水風呂へ!
ここの動線はかなりよく、サウナを出てすぐの位置に水風呂がある。
冬場は外気の冷たさ~掛水~水風呂で温度差のグラデーションが気持ちいい。
水風呂もしっかり岩風呂に仕上がっており、大きめのサウナ室にもしっかり対応。
深さも120cmあり、侮れないスペック。
ととのいスポットは、
ノーマル椅子が8脚、ととのいイスが2脚。
10席もあるのはかなり潤沢。
ノーマル椅子は分散して設置されている。
晴れた日には日差しのあるところ、屋根があるところで使い分けられる。
雲流(ジェット風呂 湯温:40℃ キャパ:2人)
水風呂向かいにはおなじみジェットバスが。露天に配置されているのは珍しいかも。
ここもしっかり岩風呂仕様になっているが、コーキング処理などの設備仕上がりに粗が目立っていた。
強めの水流が腰辺りに1本出てくるタイプ。肩には当てられない。
厳遊(露天岩風呂 湯温:42℃ キャパ:10人 あつ湯 湯温:43℃ キャパ:8人)
こちらは内湯と同じ天然温泉を岩風呂で。
薄茶色のお湯は、岩風呂に入ると玉虫色にも見え、非常に趣がある。
寒い季節や、お風呂の締めにもピッタリなあつ湯もあり。
桧殿(桧風呂 湯温:40℃ キャパ:10人)
露天最後はテレビ付きの桧風呂。
浴槽のほとんどの部分はヒノキ造りになっているが、一部は石風呂と折衷。少し残念。
しかし、お風呂に入ってみるとヒノキの良い香りがプンプンする。温泉の香りとの相性もよく、一種のアロマのようになっていて心地が良い。
桧風呂にテレビがついているのは珍しい気がするが、露天風呂の中で一番人が集まっていたのはこのお風呂。香りの良さやぬるめの湯温も相まって、長湯にも向いているのだろう。
テレビの音量は決して大きくないが、好みでないならば対岸の壺湯などを利用しよう。
今回引き当らなかった「悠々の湯」には、「窯ゆで かまくら風呂」が設置されている。
口コミ等を見る限り、室温は約45度のスチームサウナみたい。
一つ苦言として、HPを見ても「上々の湯」「悠々の湯」の違いがわからないこと。説明文が一緒だし、なんならよく見ると写真も同じ?
実際、筆者としても「内湯が2つあるんかなあ」と思った。
「かまくら風呂」にも入れると思ったら「上々の湯」には無かったので残念に感じた。
せめて、日替わりのカレンダーをHPに掲載してほしいところ。
食事:居酒屋感あふれるメニュー構成。ターゲットはサウナー?
食事処は全て座敷席で、入店後は好きな席へ。食事をしなくても、休憩だけの利用も可能。
チェーンの強みか食事メニューは豊富で、いい意味で居酒屋っぽいバリエーション展開となっている。一部メニューには「サウナメシ」のマークがついていた。
価格は1,000円前後だが、税抜表示のせいか少し高く感じるかも。
サウナメシとは?
厳密な定義は無い。筆者観としては、「味が濃く、脳にガツンとくる料理」がそれにあたると考えている。
サウナで大量に発汗すると、身体から水分・塩分が失われる。
身体が塩分の補給を求めるため、味の濃い料理を欲するようになる。
また、サウナ後のビールの美味さは言わずもがな。
ビールを美味しく飲む為にも、ガツンとしたつまみをあわせたい。
その2つの要素を持つ料理こそが、「サウナメシ」である。
極楽湯の食堂は、店舗によって注文方法やメニューがかなり変わる。
ここ幸手店では、ベルで店員さんを呼出して直接注文。
平日の訪問ということもあり、注文・提供・会計・片付けといったホール業務を一人で回していたようで、ベルを押してから到着までしばらく時間がかかった。
古い店舗なのでやむを得ない面もあるが、ここはお互いの為にもタッチパネルか食券にすべきでは…と思う。
さて、今回はサウナメシの一つ、スタミナラーメン(850円)を注文。
隣が幸楽苑であることは忘れた。
三段階で辛さが選べるので、最強の「極辛」をオーダー。
例によって提供にも時間がかかり、12分程度で到着した。
ラーメンに豚キムチが乗っている。見た目にもアツアツで良いね。
まずは一口…
あ!これ昔の王将のキムチラーメンだ!!!
美味い。学生時代、近所の餃子の王将でよく食べたあの味に似ている。
今、ラーメンが変わって食べられないんだよなあ…
シャキシャキの白菜キムチは辛さの中に甘みもある。豚の油にニンニクが効いていてかなりジャンクな仕上がりに。これは元気が出そうだけど、マスクとの相性が悪い(笑)
口コミ:休憩場所が少ない、食事は濃い味?
その分休憩場所がとても狭くなっています。
湯は17g/Lのナトリウム塩化物強泉です
→露天風呂は種類多く、それぞれの浴槽も大きめ。
休憩スペースに関しては、小さめの寝ころび処と食事処のみ。館内着も無いことから長居向けではないのかな。
食事処は味は悪くないですが、全般、味が濃すぎます。ラーメンはコップいっぱいのお水を入れると丁度よいですが、ぬるくなるので熱々のうちに入れましょう。
→筆者訪問時も、館内は空いていたが桧風呂はほぼずっと満員でした。
お客さん同士で会話している訳でも無かったので、幅を利かせてる感はなかったですが。
スタミナラーメンに限らず、食事の味は濃い目なんですね。良くも悪くもサウナメシ…ってことか。
お得情報・クーポンまとめ
- ニフティ温泉 ※受付時にクーポン画面を提示
入館料10%OFF 【平日】660円→590円【土日祝】770円→690円
https://onsen.nifty.com/kuki-onsen/onsen005552/ - JAF会員 ※受付時に会員証を提示
入館料10%OFF 【平日】660円→590円【土日祝】770円→690円 - LINEクーポン
友達登録で不定期にクーポンを配信
LINEでは様々な内容のクーポンを配信している。
クーポン一例
・タオルセット付入館料 850円
・お子様1名無料
・ソフトドリンク1杯100円
タオルセットなんかは、実質値引き額として400円とかなりお得。
ぜひ活用したいところ。
まとめ:非日常よりも日常に溶け込むスーパー銭湯。
まもなくオープンから20年を迎える「極楽湯 幸手店」。
実際の客数や口コミを見ても、近隣地域に開業した競合店の影響をモロに受けていることは確かであった。
加水・加温なしの源泉かけ流しやフィットネスを備えた「森のせせらぎ なごみ」や、
高級感溢れる館内に美味しいビュッフェが武器の「雅楽の湯」。
いずれも魅力的な施設であり、お客さんが流れるのは当然である。
そんな中で、筆者としてはこの「極楽湯」が最も肩肘張らずに利用できると感じた。
勿論、温泉の質や食事の美味しさは勝てない部分が多い。
ただ、良い意味でも特別感が無く「いつものスーパー銭湯」なのだ。
駅から近く、料金が安いことも手伝い、気軽に利用できる。
「雅楽の湯」では、『非日常』を演出することで特別なリラックス空間を提供している。
他方で「極楽湯」は、『日常』の延長線上にあるというコンセプト通り、
毎日でも利用できるような施設を目指している。
これからも、地域住民の『日常』を上質にする店舗運営を続けていって欲しい。
店舗情報・アクセス・料金・営業日・営業時間
- 店舗名
- 極楽湯 幸手店
- レビュー評価
- ★★★☆☆(3)
- アクセス
- 〒340-0114
埼玉県幸手市東2-1-27
- 電話番号
- 0480-44-4126
- 営業時間
- 平日:9:00~26:00 土日祝 :6:00~26:00
- 定休日
- 年中無休
- 平日大人料金
- 660円
- 休日大人料金
- 770円
- 料金メモ
- 【お店から】
- 近隣店舗
- この店舗から5Km圏内 (地図で見る)
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