レジオネラ症(legionellosis)は、レジオネラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophila)を代表とするレジオネラ属菌による細菌感染症。自然界(河川、湖水、温泉や土壌など)に生息している細菌。
代表的なエアロゾル感染源としては、冷却塔水、加湿器や循環式浴槽などがある。
国内の発生例は一年中。現在のところ、予防できるワクチンはない。
湯めぐりでは浴槽や温泉の消毒について記事があるので興味があれば見てほしい。
【コロナウィルス対策】次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水の違いは?次亜塩素酸水はコロナに有効!人体や噴霧は非推奨!温浴施設・温泉の浴槽水の消毒は菌との戦い!次亜塩素酸ナトリウムは消毒ヒーロー。
温泉施設で基準値超のレジオネラ菌 自主休業/岩手・紫波町
レジオネラ肺炎は、全身倦怠感、頭痛、食欲不振、筋肉痛などの症状に始まり、咳や38℃以上の高熱、寒気、胸痛、呼吸困難が見られるようになります。
心筋炎などの肺以外の症状、意識レベルの低下、幻覚、手足が震えるなどの中枢ちゅうすう神経しんけい系の症状、下痢、レジオネラ肺炎の特徴とされています。
急速に症状が進行することがあり、命にかかわる。
参考文献:温泉水に有効な消毒法の選定と実施例
レジオネラ症の知識と浴場の衛生管理
温泉施設で基準値超のレジオネラ菌 自主休業/岩手・紫波町https://news.ibc.co.jp/item_41718.html#close岩手放送
岩手県紫波町の温泉施設ラ・フランス温泉館で基準値を上回るレジオネラ菌が検出され今月9日から営業を休止しています。
岩手県と紫波町によりますと、去年末にラ・フランス温泉館を利用した県外の人が体調不良を訴えました。県央保健所が調査した結果露天風呂と寝そべって入浴する「寝湯」から、基準値を超えるレジオネラ菌が検出されました。これをうけてラ・フランス温泉館は今月9日から自主的に休業したうえで清掃作業と点検をおこなっていて、安全が確認され次第、営業を再開する予定です。13日現在で症状を訴えた県外の人のほかに体調不良の報告はないということです。紫波町は年末から今月初めにかけて施設を利用した人で体調がすぐれない人は医療機関を受診するよう呼びかけています。(引用)
肝心の水質基準も調べてみました。
下記の基準を守り、守らなければならない営業している温浴施設の管理は大変だとわかるだろう。
・濁度は、5度以下であること。
・過マンガン酸カリウム消費量は、25mg/L以下であること。
・大腸菌群は、50ml中に検出されないこと。
・レジオネラ属菌は、10CFU/100mL未満であること。
・検査に関する書類は、3年以上保存しなければならない