西埼玉、豚のテーマパーク「サイボクハム」併設の温泉は、オマケの施設どころか完璧な療養泉だった!肉にこだわるレストランも完璧!ピカピカの館内もガラ空き、西埼玉県民が地道に通う穴場を徹底レポートしまーす!
Contents
西埼玉の観光スポット「サイボクハム」
西武新宿駅から急行に揺られること50分。茶畑の広がる田園をかすめて「狭山市」駅に到着しました。
駅前からは秩父山系の山並みが望め、さすがに郊外という感じ。
サイボクハムへは、狭山市駅から約1時間に1本の西武バスか、東武東上線の鶴ヶ島駅、JR川越線の笠幡駅から、いずれも本数の少ないバスでアクセスするしかなく、公共交通機関は不便。
ある意味陸の孤島です。そこで、埼玉県民はマイカーで遊びに行くのが、暗黙のお約束になっているようです。
狭山市駅西口ロータリーの1番乗り場で待つこと30分。「サイボク」行きのバスに乗り込みました。
バスは、清流の入間川を渡り、緑の豊かな郊外を行くこと20分。サイボクハムに到着しました。
第一印象は、とにかく駐車場が何ヵ所もあり、とにかくクルマ、クルマ。平日にもかかわらず、川越ナンバーや所沢ナンバーがたくさん停まっています。ありがたいことにバス停は、併設の温泉施設「花鳥風月」のすぐ前にありました。
サイボクハム
サイボクは1946年に、家畜の育種からスタートしました。ひたすら、美味、新鮮、安心のお肉作り一筋で、ハム、ソーセージ、デリカ食品を開発。本場ヨーロッパの食品コンテストで、1000個を超える金メダルを受賞しています。
豚のテーマパークサイボクは、隣接する工場で作られたミートショップ、レストランそして天然温泉花鳥風月、サイボクの森アスレチック施設などが揃い、「本物の食と健康の理想郷」がキャッチフレーズ。西埼玉屈指の観光スポットとなっています。
天然温泉花鳥風月の建物は2階建てで、わりと新しいです。入り口の横に源泉があり、豚と源泉の石碑があるのも面白いです。
観光牧場と温泉という組み合わせは、一見ミスマッチのようですが、有名なところでは、那須の千本松牧場の千本松温泉や、塩原ファミリー牧場のりんどうの湯などがあり、ファミリーが観光でいろいろ楽しめるのがコンセプトになっているようです。
ピカピカで感じの良い館内
花鳥風月の玄関横には、トンカツの案内がありました。
口コミによると、ここのレストランのトンカツは、サイボクの銘柄豚ゴールデンポークを使用しており、ヤバいほどうまいらしいです。
とりあえず玄関をくぐってロッカーに靴を預けて、靴のカギと引き換えに精算用リストバンドを受け取ります。後払いです。
口コミにもありましたが、料金は平日1,000円、休日1,200円と強気な設定。
建物内部は吹き抜けになっていて、2階からもフロントが見下ろせます。フロントのお姉さんの対応は自然体で、好感が持てました。
タオルは、フェイスタオルとバスタオルを1枚ずつ使って良いそうです。手ぶらでも大丈夫。
平日だったこともあり、中はガラ空き。掃除が行き届いていて、廊下もピカピカに光っています。
まだお腹もすいてなかったので、まずはさっそく脱衣場に向かいます。
柔らかいぬるま湯の「療養泉」
温泉は湯処「花鳥」と「風月」があり、毎週水曜日に男女の浴室が入れ替わるシステムです。この日は「風月」が男湯でした。
チラシによると、
「鮮度主義」…当館は毎夜閉館時にすべての浴槽のお湯を抜き、早朝より清掃をしています。
「泉質主義」…源泉から浴槽までの距離も近く、地下2000メートルから湧出した源泉を使用。
とのこと。源泉の気合いを感じる内容で期待が高まります。
広い脱衣場で服を脱いで、浴室に入ろうかと思ったら、入り口横に蛇口式の冷水がありました。
私、貧乏ライターくろたま、お風呂での飲み物代金ももったいないので、お風呂に冷水器があるかどうかは死活問題。
たいていのデイスパにはあるのですが、無いところでサウナに入った後に水分補給できないのは自殺行為です。ああ、あって良かった。
冷水を補給して、お目当ての大露天風呂に向かいます。
露天には、半分だけ屋根がかかっていました。
実はこれが重要。なぜなら雨の日に露天風呂はずぶ濡れになってしまうので、せっかくいい湯でも、楽しめないこともあるのです。
大露天風呂は広い!20人以上入れそうな広さで、薄いべっこう色のお湯が満ちています。
まずは、レッツ入湯!
うん?お湯は40度と少しぬるめ。
刺激の少ない、柔らかいお湯だなぁ…
舐めると少しだけ塩味で、身体にやさしいお湯だ…
ナトリウムー塩化物泉
弱アルカリ性、39.0度
毎分湧出量922リットル!
確かに、源泉は恵まれたお湯。
露天風呂の真ん中にある湯口から、豊富なお湯が溢れています。
見渡すと、数本の樹木と青空。お客さんも少なくて貸し切り状態。やさしいぬる湯に包まれて、あ~幸せ…思考が停止してしまいました。
とりあえず、露天風呂を堪能したので、いったん脱衣場を出てレストランに向かいます。
最高の豚肉料理、緑がまぶしい休憩室
レストラン「花鳥風月」は、1階にあり、窓越しのサイボクの森がいい感じです。
ここは、定番の「とんかつ膳」(1880円)、と思ったのですが、あまりお腹がすいていなかったので、ガッツリ系はちょっと…
そこでメニューをよーくチェックします。
悩んだ末に、ウインナー盛り合わせ(780円)と、炙りチャーシュー(480円)をオーダー。
お茶はセルフサービスですが、冷たいお茶の出る給茶器があり、この冷たいお茶がとても美味しい!
貧乏ライターくろたまには、ドリンク代金節約はありがたい。それにしても美味しい、そうか、ここは、埼玉のお茶どころ、ひょっとしたら狭山茶かなぁ?
待つこと10分でウインナー盛り合わせが到着しました。
ボイルしたてで、皮がパリッとしてうまい!
これを、食べるともうスーパーのウインナーには、戻れないかも…
次に炙りチャーシューが到着。
これは…量は少ないけど、薄めの味付けで、肉の自然な甘味が染み出てくる…
最高な豚肉料理でお腹もいっぱいになったので、2階の休憩室に向かいます。
休憩室は、テーブルが並ぶ談話室のほか、デイスパによくあるリクライニングチェアと寝ころびマットの部屋がありました。
お客さんはほとんどいませんでした。
寝ころびマットが気持ちいい…疲れていたくろたま、しばらく寝落ち…
目が覚めて、隣のソファーに座って、外のサイボクの森を眺めてボーッとしておりました。
窓がピカピカに拭いてあったので、景色もすごくきれいに見えます。
ここは、接客にしろお湯にしろ、食事にしろ、掃除も、手を抜かないこだわりが感じられるなぁ…
ある意味完璧な温泉施設だ…
そういえば、サウナと炭酸泉まだだった…、というわけで、再び脱衣場に向かいます。
秩父伏流水の水風呂
高濃度炭酸泉は2ヶ所、露天風呂にありました。10人は入れそうな広さの浴槽と、どういうコンセプトか不明ですが、浴室内の階段を登って2階にある小さな「空中」炭酸泉です。
炭酸泉は設備が良いらしく、すぐに泡が肌に付きました。舐めると強烈なサイダーの刺激。
ちなみに、肌にたくさん泡が付く見た目より、水中の炭酸の方が濃度が濃いかどうかが大切なので、泡が付くことが良いかどうかは、効能とは関係ないそうです。
炭酸泉は、1人先客がいましたが、都内のデイスパみたいな場所取りとは無縁。のんびりリラックスできました。
そして、いよいよサウナ室へ。
コロナ対策で間隔を開けるため、5人くらいしか入れませんが、すいていたので余裕。普通の熱さのサウナ室です。
そして、かけ水して、お待ちかねの水風呂へ。
水風呂は、2つに別れており、20度の井戸水(秩父伏流水)が満ちています。
井戸水のせいか、温度よりも少し冷たく感じます。この日は猛暑日だったこともあり、これは気持ちいい!
天然温泉花鳥風月_水風呂(公式サイトより)あとからお客さんがきましたが、2ヶ所あるので、気にせずに浸かれました。
口コミ
他の利用者の方がどのような感想を抱かれているのか、調べてみました!
→併設の牧場のレストランが込んでいる時はこちらが穴場ってことですね。なるほど!
→施設は手入れが行き届いていて、接客も良し!本当に同感です。
→2020年9月の時点では、コロナの影響で営業時間短縮となり、入場料がお安くなっています。人も少ないし今がねらい目?
まとめ
お風呂も満足感できたので、フロント近くのお土産コーナーを散策。ありました、サイボクのポークウインナーと粗挽きウインナー!
さっそく家族のお土産用に購入しました。
会計を済ませる際のお姉さんもニコニコしており、ここは、本当に良い温泉施設だと思いました。
そこで、土日はさぞ混んでいますか?と聞いたところ
「最近はほとんど混んでいませんよ」
とのこと。
くろたまはまた来たいと思ったので、このまま穴場の方が良いのですが、お客さんを集めるための改善点を挙げます。
まずは、交通費アクセスの改善
立地の良くないデイスパはほとんど、直通シャトルバスを運行しています。
サイボクハムは、温泉だけではなく、たくさん見所があり、お客さんも見込めるので、シャトルバス運行を検討してはいかがでしょうか。
そして、源泉のインパクトの弱さ
ここのお湯は、柔らかい、やさしい本当に良いお湯ですが、それゆえに「特徴が無い」温泉になっています。
やさしいお湯を「療養泉」としてPRしていますが、テーマパークに療養を求めてくるお客さんは少ないのでは…
源泉の良さをもうちょい、うまくPRすれば良いのになぁ…と思いました。
とはいえ、今回の花鳥風月さんは、クオリティ自体非常に高い良い施設でした。ぜひとも冬場にまた行ってみようと思います。
店舗情報・アクセス・料金・営業日・営業時間
- 店舗名
- 天然温泉 花鳥風月
- レビュー評価
- ★★★★☆(4)
- アクセス
- 〒350-1221
埼玉県日高市下大谷沢546
- 電話番号
- 042-919-2626
- 営業時間
- 10:00~22:00(最終受付 21:00)
- 定休日
- 月1回火曜日 ※お問い合わせください
- 平日大人料金
- 1,100円 タオル
- 休日大人料金
- 1,350円 タオル
- 料金メモ
- 夜割(平日)18:00~ 大人(中学生以上)900円
夜割(土日祝)18:00~ 大人(中学生以上)900円
- 【お店から】
- 豊かな自然の美しさに囲まれた天然温泉で、癒しと寛ぎの時間を。
花鳥風月をテーマに演出された癒しの極上温泉。
ゆったりとした時間を心ゆくまでお楽しみください。
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