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人気観光地・鬼怒川温泉に放置され、廃墟と化した、いわゆる“廃ホテル”。相次ぐ不法侵入に頭を悩ませる行政が、対策に乗り出しました。
■“廃ホテル”把握するだけで16軒
懐中電灯を片手に、暗い建物内を探索する男たち。「調査」という名目で、廃墟となったホテル内を歩き、動画を撮影しています。
まるでホラー映画のワンシーンのようですが、実はこうした行為が、老舗の温泉街を悩ませているのです。
渓谷から眺める四季折々の風景が美しい、栃木県日光市の鬼怒川温泉街。この歴史ある温泉街で今、廃業した観光施設が問題となっています。
深刻なのが、閉館後に放置され、廃墟と化した、いわゆる“廃ホテル”です。
その1つに向かってみると、崖の上に立ち並ぶ、黒ずんだ建物。近くで見てみると、荒れ果てた様子がはっきりと分かりました。
入り口が少し開いたままになっています。ロープで建物の敷地内には入れないようになっていますが、誰かが侵入したんでしょうか。建物の壁には落書きがしてあります。
これらは1990年代後半から2000年代にかけて倒産したホテル。市によると、廃業した当時の状態で放置されている施設は、把握しているだけで、16軒にも上ります。
今やゴーストタウン化になってしまった。鬼怒川温泉…
ユーチューバーにも人気のありさま(廃墟はコンテンツとしてうけるようで…)
■“解体”したくてもできない事情
日光市総合政策課・小林岳英課長:「倒産に至る経緯、もしくは倒産後の経緯で、所有者は分かっていても、所在が分からなかったり。民間の施設を行政が壊そうとしても、なかなか手が出せない。さらに、一番大きいのは金銭面。(1軒壊すのに)『十数億円は必要だろう』とも言われているので、小さな自治体では、とても手が出せない」
特に、鬼怒川のホテルの多くは、川沿いの崖に建てられているため、解体には大規模な足場が必要となり、さらに費用がかさんでしまいます。
テレ朝news:https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000240407.html抜粋
侵入対策より廃墟のビルを早く解体するのが重要なのでは?
所有者の所在がわからないとか…行政と経営者の関係がずさんなのが目に余る始末ですね。
観光需要に廃墟は強みにならないですよね。いっそのこと廃墟ツアーとか?