いまやボディーソープ設置は当たり前!!銭湯にも設置店増加!!
温浴施設は手ぶらで行ける時代に…常設の石鹸の効能は???
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厳しい銭湯の現実…。時代と住宅の進化
銭湯が年々少なくなっている。如実に数にでている。
2017年3月末時点で3900軒となり、統計開始以来、初めて4000軒を割り込んだ。
1963年に59.1%だった家風呂普及率が、2008年には95.1%に達した。
2013年にほぼ全世帯にある状態になった。
家の中に「浴室の有無」の項目は政府の住宅統計の調査項目から除外された。
体を洗って清潔を保つための入浴であれば、ほぼ家庭内で事足りるようになっている。
公衆浴場の営業施設数の推移は下記の表(厚生労働省大臣官房統計情報部)を確認してほしい。一般公衆浴場の減少がわかるはず。
銭湯はお風呂とカランの普通公衆浴場だ。
普通公衆浴場は…日常生活における保健衛生上必要な入浴のために設けられた公衆浴場日常生活における保健衛生上必要な入浴のために設けられた公衆浴場となっているので、必要最低限の温浴施設として運営されている。
公衆浴場業概要
平成27年3月末現在の公衆浴場の営業許可施設数は2万6,221施設である。そのうち、公営と私営の普通浴場を合計した、いわゆる一般公衆浴場は4,293施設となり相変わらず減少している。昭和45年当時では浴場業の87%を一般公衆浴場が占めていたが、平成26年度は16.4%となっている。(衛生行政報告例より)
最近は、ヘルスセンター、健康ランド等郊外の大型レジャー浴場等に加え、一般公衆浴場並みの料金で食事や休憩、娯楽施設も併せ持つスーパー銭湯の増加が目立っている。
厚生労働省:公衆浴場業概要:生衛業対策ページより
スーパー銭湯の台頭。ゆったり浸かる文化は健在。
日本人はお風呂好き!!は変わらない。
大きなお風呂にゆったり漬かる文化は依然として健在といえる。
銭湯以外の「その他の公衆浴場」は2005年以降、2万軒超。
うたせ湯やジェットバス、サウナ、漢方風呂など様々なタイプの風呂を組み合わせて楽しめるスーパー銭湯。日帰りスパなどの大型温浴施設は、
癒やし・エンタメ・お風呂と合わせて手軽なレジャー感や楽しいという付加価値がウケて市民権を得ている。
重要なのは2点ある。
まずは…料金。銭湯並みの料金で食事や休憩、娯楽施設も併せ持つスーパー銭湯はリーズナブルで楽しめる。
続いては…アメニティの充実。手ぶらでいける施設は出先、旅行、家族で利用しやすい。お風呂セットが無くても入れる。気軽に楽しめる。
銭湯との違い。スーパー銭湯って。。。
各都道府県の条例によって料金の上限が決められている銭湯と異なり、大型温浴施設は自由料金、自由競争。館内でのイベントや飲食部門に工夫を凝らし、集客に力を入れている施設も多い。
公衆浴場(銭湯)とは違い、物価統制令を受けない、
その他の公衆浴場にカテゴリーされる。
銭湯は県や区によって入浴料が統一だが、スーパー銭湯は制限がない。
健康センターが台頭していた1980年後半から転換期が訪れ、スーパー銭湯が2000年頭にかけて増えていった。温浴施設に特化し、回転率を上げるためカラオケやレジャーな付帯設備は設置しない代わりに、入浴料金も安くしており、1日いるよりお風呂に入り寛ぐをコンセプトにしているところが多い印象だ。
バブルもはじけて地価も下がり、郊外のレジャー施設や大型施設が潰れる中。跡地に建設されることが多かったのと、駅前から中心に再開発プロジェクトの目玉になったりしていた。
国道沿いはショッピングセンターかスーパー銭湯建設の台頭だった!
アメニティの基本。ボディーソープや石鹸を紐解いてみよう!!
石鹸は偶然の産物?炭と油の科学反応!!!
石鹸はもともと古代ローマ時代に羊の肉を火で炙った際に、滴り落ちた油と木灰が反応してできたのが始まり。
その反応物は汚れをとても落す不思議な物質であったことから研究が進んだ。
肉汁の中に多く含まれる油分と木灰の中に含まれる炭酸カリウムなどが化学反応!
天然の粉石鹸が自然に出来上がった。
もともと石鹸は天然石鹸が始まりなのです。
現在では、数多くの石鹸は人工的につくられている、
石鹸は油分とアルカリ分を反応させるだけで、いとも簡単に出来てしまう。シンプルなものだった。その油の種類やアルカリの種類を多様に組み合わせることで、とても品質の悪い石鹸から、質感がよくて本当に肌にとって良い石鹸までアレンジできる。
天然のアルカリ
木灰とは、野外でバーベキューなどを行った際にコンロの下に粉状に残る灰のことで、草木や動物の肉などを燃やした後に、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ナトリウムなどの燃焼しない物質と炭酸がくっつき、粉の中にまみれて残ったもの。簡単にいうと天然のアルカリを精製できるのだ。
スーパー銭湯のボディーソープもアルカリと油!!
スパ銭の設置してあるボディーソープは十分事足りるのか??
洗浄力は?気になった。
そういえば…備え付けのボディーソープは総じて内容成分がボトルに書いていない。
どんな成分が入っているのか分かれば洗浄力がを紐解けると考えた。
置いてあるボディソープを調べてみた…とても時間がかかったwww
下記に7種類のボディソープをピックアップ。どれもスパ銭やサウナ施設でよく見るモノだ。
・ライオン プレーン&リッチ ボディソープ
・ライオン レオナイスボディーソープ
・熊野油脂 クリアスクリット ボディソープ
・クラシエ ZIRA ボディソープ
・クラシエ 冷 ボディソープ
・ポーラ アロマエッセ ボディソープ
・マンダム ルシード ボディシャンプー
筆者がよく行く施設のよく見るボディーソープ。
成分表があるもの(調べられる)をチョイスしてみた。
ライオン プレーン&リッチ ボディソープ |
泡立ちが良く、さっぱりと洗い上げます。クリーミイな泡で、やさしく全身を包み込み、汚れをおとします。うるおいのヴェールでお肌の表面を保護し、肌水分をまもります。すっきりさわやかなグレープフルーツの香り。 |
水、ミリスチン酸、PG、ラウリン酸、水酸化K、ラウラミドプロピルベタイン、アクリル酸アルキルコポリマー、ステアレス-11、香料、ポリスチレン、EDTA、ポリクオタニウム-7、ポリクオタニウム-10、BG、エタノール、カミツレエキス、グレープフルーツエキス、安息香酸Na |
クラシエ 冷 ボディソープ |
ベタつく夏の肌をスカッと洗浄、EXメンソール超冷涼成分配合、さわやかなレイムフレッシュの香り、アミノ酸系洗浄成分ココイルグリシン配合、アロエエキス保湿成分配合、ハマメリス水ひきしめ成分配合。 |
水、ラウリン酸、コカミドDEA、ミリスチン酸、バルミチン酸、水酸化K、グリセリン、ジステアリン酸グリコール、メントール、ココイルグリシンK、ハマメリス水、アロエべラ葉エキス、ステアリン酸、ヤシ脂肪酸K 、塩化N a 、カンフル、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリソルベート20、エタノール、EDTAー2Na、香料、緑3 |
ポイントは油とアルカリ!!!
油…ミリスチン酸 ラウリン酸 バルミチン酸
アルカリ…水酸化K
ボディーソープは備え付けでも充分キレイになる!!
大事なのは油とアルカリ!!!
石けんをつくるときに使用する基本成分は…。
油はステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、オレイン酸。
アルカリ成分には『水酸化カリウム』を使用している。
『水酸化カリウム』または『水酸化K』と明記されている。
つまり…上記の成分が有していれば石鹸として成立し洗浄力もあり問題ないといえる。
それ以外の成分は…保湿、美容、泡立てのものだ。
「液体石鹸」は、脂肪酸と水酸化<カリウム>を反応させた「脂肪酸カリウム」からつくられまる。さらに水に溶けやすく、液状にすることが可能で液体石鹸に使用されるようだ。
ボディソープは、主成分の他にも様々な化学成分(合成界面活性剤、エステルと呼ばれる成分が混合されているもの)が含まれているものは、肌に負担がかかるのも事実もあるようでだ。
ボディーソープは主成分以外にも保湿、美容、泡立ての成分が配合。
体にいいか?馴染むか?感覚が大事。
洗い流した後にヌメヌメ、ヌルヌル感が残っている?
ヒリヒリ感がないか?自分の肌で試してほしい。石鹸の成分がアルカリか酸性か肌によって反応が違う。使う人の好みや肌の状態で選ぶのが好ましい。
液体と固形石鹸を見直してみる。ちがいは??
固形石鹸は液体石鹸に比べ肌に優しいと言われている。
その理由として原料の違いが挙げられるようだ。
液体石鹸は「脂肪酸カリウム」という成分。
水に溶けやすく、液状にすることが可能なことから、液体石鹸に使用されるそうです。
固形石鹸は「脂肪酸ナトリウム」という成分。
水に溶けると界面活性剤として洗浄力を発揮します。比較的低刺激。
脂肪酸カリウムは別名カリ石鹸とも呼ばれ、油脂を水酸化カリウムで煮る事により脂肪酸カリウムとなります。
脂肪酸ナトリウムは動植物の油脂を水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)で煮る事により脂肪酸ナトリウムとなります。
こうしてできたものを石鹸素地といい、これらを主成分として石鹸はできている。
ボディソープと固形石鹸は原料が異なるため「pH値」も異なる。
固形石鹸はアルカリ性ですが、ボディソープは弱酸性です。アルカリ性は、油によく馴染み、油汚れや皮脂汚れを洗浄する能力に長けています。
液体石鹸の主成分である脂肪酸カリウムは水に溶けやすいという性質を持つため液体石鹸に使用されている。液体石鹸に含まれる脂肪酸カリウム(純石鹸)は製品の30%程しかないため固形石鹸に比べると洗浄力が落ちてしまう。が、ボディーソープは主成分以外にも保湿、美容、泡立ての成分が配合されており、洗浄力が固形石鹸に比べマイルドなため、しっとりなめらかな洗い心地のものが多い。保湿成分が入っているものも多いため、つっぱることがなく保湿力も高い点も魅力。
脂肪酸カリウムが少ないのは増やしすぎてしまうと凝固してしまうから。
一方固形石鹸は主成分である脂肪酸ナトリウムに炭酸塩や香料などの添加物を加えるのみで非常に純石鹸の割合が高い。洗浄力が高くシンプルである。
水にすぐ溶けるため、すすぎが楽なことに加え、環境にも良いとされている。アルカリ性である固形石鹸で身体を洗うと、私たちの身体は一時的にアルカリ性に傾く。時間の経過とともに、もともとの弱酸性に戻るよう働くため、肌本来の能力を高めてくれるとも言われています。
「形状」も重要である!!
固形石鹸は「固形」であるため、徐々にしか水に溶けない。
徐々に溶けるので自然と適量を使用する事になります。
液体石鹸はノズルをプッシュするだけで出てくる上に、簡単に泡立ちますので必要以上に使いすぎてしまう傾向がある。
その結果皮脂や脂質を取りすぎてしまうのです。
まとめ:洗浄力と配合成分。肌の状態で決めよう!決め手は使い分け!!
ボディソープの利点
- 保湿力やさっぱりなどの成分が入れやすい。
- 美容成分が配合されているものも多い
- 泡立てるのが楽
ボディソープの欠点
- しっかりすすがないと落ちにくい
- 配合成分がいろいろある肌に負担がかかるかチェック必要。
固形石鹼の利点
- 皮脂汚れや古い角質までも落とす洗浄力の高さとすすぎが楽
- 肌に優しい
- 肌が活性化され本来の能力を取り戻す
- 子供や敏感肌でも使えて安心
固形石鹼の欠点
- 肌のつっぱりを感じる
- すすぎ残しがあると肌に悪影響
- 泡立てるのが面倒
おまけ:洗浄成分の分布
- アミノ酸系:ココイルグルタミン酸、ココイルアラニン など
- 石鹸系:ラウリン酸Na、オレイン酸Na、ステアリン酸Na など
- 保湿系:コカミドプロビルベタイン、 ラウロイルプロビルスベタイン など
- センシティブ(敏感系):カゼイン、レシチン など
保湿力や手軽さ、衛生面が気になるのであれば「ボディソープ」がおすすめ!
洗浄力が高いのに肌に優しいという嬉しい特徴をもつ固形石鹸!
シンプルな固形石鹸は、ムダなものが入っていないため肌に優しいです。
固形石鹸の全てが、とは言えませんが無添加のものが多く、子供や敏感肌の人でも安心して使えるものも多い。
1番のお利口さんの使い方は…使い分け!!!
自分の肌の短所を決めて成分を見極める。
固形石鹸の洗浄力を生かす。
季節や体の状態で身体の部位や肌の状態に合わせて、ボディソープと固形石鹸を使い分けて使用するとよい。
筆者オススメ使用法
夏や体を動かした日は固形石鹸でゴシゴシいく。冬やリラックスしたい日はボディーソープで整える。
通常時は胴体はボディーソープ、足や脇や首は固形石鹸を中心に
曜日ごとに交互に洗い分けている。